日本株は続伸、半導体関連など成長株に買い-陸運と空運が重しに
間一生
更新日時
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東京株式相場は続伸。米長期金利が1.2%台に低下する中、割安感が増した半導体関連や精密機器、情報・通信などの成長株の一角に買いが入った。機械や電機なども高い。半面、銀行株に収益悪化を懸念した売りが出た。JR西日本の大規模な増資発表を受けて陸運の下げも目立ち、鉄鋼と非鉄金属などの素材株や空運株の下落が上値を抑え、TOPIX(東証株価指数)と日経平均はともに前日終値を下回る場面もあった。
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市場関係者の見方
アセットマネジメントOneの清水毅調査グループ長
- 総じて米経済指標の内容が想定の範囲内だったため、取引材料が不足し方向感が乏しい展開になっている
- きのうまでの株高基調は、世界の株式市場に比べたバリュエーション面での割安感が背景。デルタ変異株の拡大や政治面での不透明感がまだ残っている上、ある程度指数が上昇したため、一段と積極的に買える局面ではまだない
- 米テーパリングの最大の焦点だった雇用統計については、米ADP民間雇用者数の伸びが市場予想を下回り、金融緩和の長期化が意識されるためそれほど影響はない上、週末の米雇用統計も結果にかかわらず日本株への影響は限定的だろう
JPモルガン・アセットマネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジスト
- 米経済指標がまちまちの内容になり、日本株も方向感に乏しい展開
- 週末の米雇用統計を見極めたい投資家の買い控えに加えて、前日までの株高基調で利益確定目的の売りも出やすいため動意が薄い状況
東証33業種
上昇率上位 | 金属製品、その他製品、保険、精密機器、化学、機械、電機、情報・通信 |
下落率上位 | 陸運、空運、鉄鋼、非鉄金属、銀行、医薬品、その他金融 |
背景
- 【米国市況】大型ハイテク株高い、米指標軟調で守りの姿勢-ドル下落
- 米ADP民間雇用者数、8月は37.4万人増-予想を大幅に下回る
- 米ISM製造業景況指数、8月は予想外の上昇-受注残が高水準
- JR西の株価が16%下落、大規模増資を嫌気ー他の鉄道株にも売り
- ニューヨーク原油先物は0.1%高の1バレル=68.59ドル
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