河野氏が次期首相との期待で政局相場、再生可能エネ関連株に思惑買い
Min Jeong Lee-
レノバは15%高-ウエストホールディングスは上場来高値
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「単純に株式市場が先読みしているだけ」との指摘も
原子力発電反対派として知られる河野太郎行政改革担当相が次期自民党総裁の有力候補に浮上し、6日の東京株式市場では再生可能エネルギー関連銘柄が個人投資家の買いを集めた。
太陽光発電やバイオマス発電を手掛けるレノバは15%高。ソーラーエネルギーのウエストホールディングスは9%余り値上がりし上場来高値を更新した。
一方、関西電力が2.7%安となるなど、原発関連銘柄は売られた。
菅義偉首相は自民党総裁選に出馬しないと表明。次の首相にふさわしい政治家をたずねた複数の世論調査では、河野氏がトップに立った。ただ、同氏が首相になった場合、反原発の方針を堅持するのかどうかは明らかではない。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジストはこの日の再生エネルギー関連銘柄上昇について、個人投資家による「連想買い」だと指摘。河野氏が「今まで自由な立場でいた分、総裁候補と正式に表明した場合は全く基本的な政策自体が異なってくる可能性が十分ある」と述べた。「単純に株式市場が先読みしているだけ」との見方を示した。
環境エンジニアリングのテスホールディングスは7%上げた。エネルギーコスト削減のグリムスは6.6%高。太陽電池関連開発のエヌ・ピー・シーは5.2%上昇、バイオマス発電関連のイーレックスは7.8%上げた。
原題:Green Energy Stocks Surge in Japan on Bets for Anti-Nuclear PM、Japan Green Energy Stocks Rally as Kono Tops Polls for Premier(抜粋)
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