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日本株は反落、中国リスクで世界経済に不安-景気敏感銘柄に売り

更新日時

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東京株式相場は大幅に反落。中国の不動産開発大手、中国恒大集団の破綻リスクへの警戒感が高まった。日本市場が連休中に欧米の株安が進み、世界経済の回復が鈍化する懸念が強まった。自動車関連や機械などの景気敏感銘柄を中心に売りが先行。東証1部の値下がり銘柄数は全体の約89%を占めた。個別では、中国の投資先企業の株安を受けてソフトバンクグループ株が値を崩し、株式指数を押し下げた。

  • TOPIXの終値は前営業日比35.62ポイント(1.7%)安の2064.55
  • 日経平均株価は660円34銭(2.2%)安の2万9839円71銭
TOPIXの推移
 
 

市場関係者の見方

SBI証券の鈴木英之投資情報部長

  • 日本が休場だった月曜に中国恒大集団の影響で米国や香港の株式相場が下落し、織り込む形で日本株が下落している
  • 日本企業と直接的に関わっているケースは少ないようだが、世界的な金融システムの不安定化や中国経済減速への懸念は月末にかけての不安定要因
  • 日本株は急速に上昇していたことへの警戒感も出ている。ただ10月には衆院選や企業の中間決算発表があり政策や業績の期待が高まりやすいため、本格的な下げ相場とはみていない

三井住友DSアセットマネジメントの石山仁チーフストラテジスト

  • 中国恒大集団の破綻リスクが日本株の重しになったが、日経平均が3万円を割れた後は大台を意識して戻りを試す場面もあった
  • きょうも休場だった中国株式市場に対する悪影響はまだ不透明な点が多い。とはいえ、ことしは100周年を迎える共産党にとって重要な時期なだけに経済対策も期待されるだろう

東証33業種

下落率上位鉄鋼、機械、海運、倉庫・運輸、情報・通信、証券・商品先物
上昇率上位空運、陸運、医薬品

背景

 

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