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中国は経営難の不動産開発会社の債務再編に早期着手へ-モルガンS

  • その後10月に政策緩和し幅広い経済への波及を阻止へ
  • 中国恒大は20日に主要債権銀行の少なくとも2行に利払い行わず

モルガン・スタンレーのエコノミストによると、中国政府は向こう1週間に「経営難の不動産開発業者」の債務再編に着手する可能性があり、その後10月には幅広い経済への波及を阻止するため政策緩和を行うと見込まれる。

  邢自強氏ら同社エコノミストは21日付リポートで、「規制当局は不動産開発業者のデフォルト(債務不履行)に対処しシステミックリスクを減らすためのメカニズムを備えている」と指摘。こうした行動が遅れれば、10-12月(第4四半期)の中国国内総生産(GDP)伸び率に1ポイントの影響を及ぼす可能性があり、2022年にさらに大規模な景気刺激策が必要になる可能性があると付け加えた。

  シティグループなど他の企業は、不動産開発大手の中国恒大集団を中国政府が救うと予想している。恒大は20日に主要債権銀行の少なくとも2行に対する利払いを行わなかった。世界のリスク資産はその日に急落。連休開け22日の本土市場の動向に関心が集まっている。

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原題:
Morgan Stanley Sees China Restructuring Troubled Developer Soon(抜粋)

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