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【欧州市況】株は3日続伸、FOMC決定で安心感-欧州債は下落

23日の欧州株は3日続伸。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を経て、米金融当局による緩和策縮小は景気回復ペースに相応するものになるとの安心感が広がった。

  ストックス欧州600指数は0.9%高。銀行やテクノロジー銘柄を中心に上昇した。旅行・娯楽、パーソナルケア関連株はアンダーパフォームした。英FTSE100指数はほぼ変わらず。イングランド銀行(英中央銀行)は23日、引き締めを実施する根拠が強まっているとの認識を明らかにし、ポンドが急伸した。

FRB議長、テーパリング11月開始の可能性指摘-22年半ば完了も (2)

European stocks are regaining the ground lost since last month's record high
 
 

 

 

  欧州債市場ではドイツ債が下落。タカ派的な金融政策会合を受け、英国債も下げた。トレーダーらはイングランド銀による利上げ時期の予想を前倒しし、短期金融市場は2022年2月に政策金利が0.25%になることを織り込んだ。

  英国債は利回り曲線がベアフラット化。利上げ見通しの前倒しが影響した。FOMCが債券購入プログラムのテーパリング(段階的縮小)を近く開始する可能性が高いと示唆したことに反応し、米国債の利回り曲線はベアスティープ化、ドイツ債の利回り曲線もスティープ化した。

  イタリア債とドイツ債のイールドスプレッドは一時97ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、4月以来で最も小幅となった。

主要国債の利回り 
ドイツ10年債利回りは7bp上昇してマイナス0.26%
イタリア10年債利回りは6bp上昇して0.73%
フランス10年債利回りは7bp上昇して0.08%
英10年債利回りは11bp上昇して0.91%

ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)  

原題:European Stocks Rise as Fed Decision Adds Fuel to Relief Rally(抜粋)、Gilts, Treasuries Underperform in Sell-Off; End-of-Day Curves(抜粋)

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