バイデン政権、「米中金融円卓会議」に財務省高官を送り込む
Jenny Leonard、Sridhar Natarajan-
イエレン長官の側近で元IMF首脳のリプトン氏が会議に参加
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リプトン氏は「米政権の中国政策をあらためて表明」-財務省報道官
バイデン米政権はバーチャル形式で今月開催された中国金融規制当局とウォール街の投資家との会議に財務省高官を出席させた。
「米中金融円卓会議」の参加者に詳しい関係者によれば、イエレン財務長官の側近で国際通貨基金(IMF)筆頭副専務理事も務めたデービッド・リプトン氏もこの会議に加わった。
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非公開で行われた会議には中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁も出席。米国側からはシタデルを率いるケン・グリフィン氏やブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)、ブラックストーン・グループのスティーブン・シュワルツマン会長らが参加した。
米中金融円卓会議が最初に開催されたのは2018年9月。米財務省の当局者は、米政府を代表してリプトン氏がこの会議に参加したのは、取り上げる議題や他の参加者を考慮すれば、特別なことではないと説明した。同当局者によると、リプトン氏は中国が進める一部の政策は米国と世界にとって有害だと会議で強調した。
この当局者はまた、財務省の中国に関する優先課題は、米企業を不利にする中国の貿易慣行を終わらせることであり、米国の対中投資を守ることではないとも語った。
財務省のラマンナ報道官は、リプトン氏は「会議で米政権の中国政策をあらためて表明した」と述べた。
原題:
Treasury’s Lipton Joined PBOC Boss, Investors in U.S.-China Meet(抜粋)