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英中銀は22年12月までに3回利上げ、政策金利0.75%に-市場織り込み

  • 来年2月に0.15ポイント、6月にさらに0.25ポイント利上げを想定
  • 4-6月のGDP改定値は前期比5.5%増-速報は4.8%増だった

イングランド銀行(英中央銀行)は2022年12月までに政策金利を0.75%まで引き上げるとトレーダーらは見込んでいる。現行は0.1%。

  ポンドのオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)によると、短期金融市場は現在、22年12月の中銀会合までに約0.65ポイントの金利引き上げを織り込んでいる。3回の利上げとなる可能性が高く、初回は来年2月の0.15ポイントで、6月に0.25ポイント利上げが続く想定されている。

  英インフレ率は今年8月、予想以上に上昇し約9年ぶりの高水準となった。英中銀は23日、11月の利上げ可能性にも道を開く内容の発表を行い市場を驚かせた。

  英中銀の政策金利変更は伝統的に0.25ポイント単位で行われるが、最後の利下げが0.15ポイントだったため、市場は初回利上げは0.15ポイントと見込んでいる。

関連記事:

  英政府統計局(ONS)が30日発表した4-6月の国内総生産(GDP)改定値は前期比5.5%増と速報(4.8%増)から引き上げられた。英経済が新型コロナウイルス禍による冬季のロックダウン(都市封鎖)から力強く回復したことが鮮明になった。

  経済規模はパンデミック(世界的大流行)前をなお3.3%下回っているものの、ONSによれば、4-6月は政府支出と輸出、設備投資がいずれも速報から上方修正された。

U.K. economy grew more than previously reported in second quarter
 
 

原題:Traders Price Three BOE Hikes Next Year, See Key Rate at 0.75%U.K. Economy Emerged From Lockdown Stronger Than Expected (1)(抜粋)

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