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中国恒大、合生創展が部門買収か-富豪の朱一族が支援に名乗り

  • 朱家の資産は約62億ドル-ブルームバーグ・ビリオネア指数
  • 合生創展のドル建て債は下落-このままいけば最大の値下がりに

流動性危機にある中国の不動産開発会社、中国恒大集団の支援に中国の富豪一族が名乗り出たもようだ。

  朱孟依氏の一族がコントロールする香港上場の不動産会社、合生創展集団が、中国恒大の不動産管理部門、恒大物業の過半数株を取得することで合意したと、中国の金融ニュースプラットフォーム、財聯が4日、事情に詳しい関係者の話として報じた。中国恒大と恒大物業、合生創展株の取引は停止されている。中国恒大と恒大物業はコメント要請に応答していない。合生創展はコメントを控えた。

  中国恒大創業者の許家印氏には富豪の友人が多く、許氏は頼りにしてきたが、その1人、劉鑾雄(ジョゼフ・ラウ)氏が率いる華人置業集団は中国恒大株売却に動いている。

  合生創展は朱氏と息子の朱一航氏が約71%の株式を保有し、ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、朱家の資産は約62億ドル。朱孟依氏の娘、朱桔榕氏が2020年1月から会長を務めている。合生創展は世界的にはあまり知られていないが時価総額で中国13位の不動産会社。

  恒大物業株取得計画が報じられると、合生創展のドル建て債は下落。ブルームバーグのデータによれば、香港時間午後1時(日本時間同2時)現在、表面利率6.8%の2023年償還債は額面1ドルに対し5セント下落の90.1セント。このままいくと過去最大の値下がりとなる。

原題:Hopson’s Chu May Become Latest Tycoon to Bolster Evergrande (1) (抜粋)

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