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モルガンSのウィルソン氏、株価急落を警告-不安定な市場は傾聴も

  • インフレ懸念を決算期が緩和することはない-ウィルソン氏
  • 企業の「業績見通しは高過ぎる」-ウィルソン氏

モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイク・ウィルソン氏は米国株の20%急落シナリオが現実味を帯びつつあると約2週間前に警告した。それ以降、S&P500種株価指数は度々生じるボラティリティー上昇を切り抜け、最高値付近を維持している。

S&P500種、「氷」のシナリオなら20%余り下落へ-モルガンS

  6日の金融市場では、世界各地で供給サイドの危機が拡大しつつあることを背景に債券売りの勢いが増し、株式相場が下落。こうした中、ウィルソン氏のような懐疑派の意見に耳を傾ける人は増えているかもしれない。

  同氏は電話インタビューで、消費者の繰り延べ需要は弱まっていると指摘。商品価格上昇に誘発されたインフレ懸念を決算シーズンが緩和することはほぼないとの確信を強めていると説明した。

  さらに「経済成長が減速しつつあり、市場が調整するという景気サイクル半ばの移行期の最終段階にある」と述べた。

Falling real yields have accompanied higher stock valuations
 
 

  今後1年の業績予想を基にしたS&P500種株価指数の株価収益率(PER)は20倍に既に低下しているが、短期的に18倍にさらに低下するとウィルソン氏はみている。企業利益はここから減少する可能性が高く、最高値付近にある株価を正当化するのは難しいという。

  「当社はハイテク株を中心に10-20%の調整を予想してきた」とし、「業績見通しは高過ぎると考える」と同氏は話した。

  さらに「個人投資家は非常に力強いが、最終的には押し目買いが結果を伴わなければ、次の押し目では買いを入れないだろう。S&P500種が50日移動平均線を割り込んだ数週間前がまさにそうだった」と語った。

Dip-buyers MIA
 
 

原題:
Morgan Stanley’s Mike Wilson Warns of Fresh Stock-Market Pain(抜粋)

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