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プライベートジェット市場が活況、航空機メーカーは需要に追いつけず

  • プライベート機の需要、2007年以来の高水準に-業界予想
  • 航空会社と異なり、プライベート機の利用は急速に回復

ビジネスジェット運航会社の米フレックスジェット会長で、プライベートジェット事業に30年間携わるベテラン、ケン・リッチ氏は事業拡大に向けた航空機の調達がかつてないほど難しくなっていると話す。

  リッチ氏によれば、買い手が新しい機体の6カ月以内の納入を要求するなら、メーカーは一笑に付すだけで、中古市場は在庫が一掃されている状態だという。フレックスジェットは所有する機体数を40%拡大するため、向こう1年間で65機の購入を確定した。これに先立ち、同社は販売する飛行時間を一部制限していた。需要に追いつくことができなかったためだ。

  めったに訪れない購入機会を逃さないよう、「飛べる機体が見つかれば購入している」とリッチ氏は話す。同氏は投資会社ディレクショナル・エビエーションを通じて、フレックスジェットを含む複数の航空機運航会社を経営している。

  リッチ氏は、プライベート機の便利さを知った顧客の多くは新型コロナウイルス禍が収まったあとも利用を続けると確信している。

  航空会社とは異なり、プライベート機のフライト数は新型コロナがパンデミック(世界的大流行)となった2020年3月に大きく落ち込んだあと、急速に持ち直した。航空機のビジネス利用がまだ少ない中、米国ではプライベート機のフライト回数はこれまでのピークである2007年以来の高水準になる勢いだ。第2四半期(4-6月)にはプライベート機の受注は生産を大きく上回った。

Flight Fever

Business-jet flights snap back to pre-pandemic levels as demand surges

Source: Federal Aviation Administration data

Note: 2021 compares first eight months of year with same period in 2020.

原題:
Private-Jet Market Roars to Life and Planemakers Can’t Keep Up(抜粋)

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