メスター総裁、「近いうち」の米利上げない－インフレ期待の安定重視

米クリーブランド連銀のメスター総裁は20日、「近いうちに」利上げが行われることはないとしつつも、インフレ期待が不安定化すれば米金融当局として対処が必要になるかもしれないと指摘した。

　　メスター総裁はＣＮＢＣテレビとのインタビューで、「利上げに関する検討は当面、全く考えられない」と発言。資産購入のテーパリング（段階的縮小）開始を支持する考えを示し、テーパリングが進む過程で経済情勢を評価することになろうと語った。

　　その上で、「中・長期のインフレ期待は、これまでのところ当局の２％の物価目標になお合致する水準にある」とした上で、それが上昇し続ければ当局として対応しなければならない可能性を示唆するため、そうした状況は「望ましくない」と話した。

原題：Mester Says No Rate Hike ‘Any Time Soon,’ Watching Inflation（抜粋）