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日本株は小反発、恒大利払い報道で懸念後退-電機や精密機器が高い

更新日時

東京株式相場は小幅に反発。企業決算などから景気改善が意識される中で、業績面などから割安とみた見直し買いが優勢になった。中国恒大集団が一部の社債で利払いを実施したと伝わり、中国の不動産債務問題への懸念も後退した。電機や精密機器、機械などの輸出関連株の上げが目立った。半面、来週から本格化する企業決算の発表を前に投資家の様子見姿勢が上値を重くした。

  • TOPIXの終値は前日比1.42ポイント(0.07%)高の2002.23
  • 日経平均株価は96円27銭(0.3%)高の2万8804円85銭
TOPIXの推移
 
 

市場関係者の見方

T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフストラテジスト

  • 朝方の日本株は米インテルの影響もあり下落して始まったが、中国恒大の利払い実施が伝わり好転した。世界経済への飛び火を懸念していた一部の投資家には安心感につながったのだろう
  • 金融相場から業績相場に移行した印象だ。米国は金利上昇する中でナスダック指数が上昇し、本来の地合いは良い
  • 日経平均は25日移動平均線の水準で上値が重くなった。来週から本格化する決算発表、衆院選で自民党が思っていたよりも苦戦を強いらそうな観測が重しになった

岩井コスモ証券の投資調査部の有沢正一部長

  • きのうからの日本株下落による処分売りが一巡した後は、割安感から押し目買いの意欲が強くなった
  • 米国金利が上昇しても米国株高となっていることは景気の強さの表れ。景気敏感な日本株は買われやすくなる
  • 米金利上昇は外国為替のドル買い円売りを通じて日本株にとってはプラスに働く

東証33業種

上昇率上位精密機器、機械、電機、海運、ゴム製品、空運、ガラス・土石製品
下落率上位非鉄金属、鉱業、鉄鋼、証券・商品先物、銀行、食料品、建設

背景

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