フォード、2800億円のグリーンボンド起債-米企業で過去最大規模
Caleb Mutua
更新日時
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グリーンボンド発行はEVへの移行進めるフォードでは初めて
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調達資金は環境に優しい輸送計画やEV資産設計・開発・製造に充当
米フォード・モーターは25億ドル(約2800億円)相当のグリーンボンドを起債した。電気自動車(EV)への移行を進める同社にとってこうした債券の発行は初めてで、米企業として過去最大規模となる。
事情に詳しい関係者によると、フォードは期間10年のグリーンボンドの発行条件を決定した。初期の協議で3.625%付近となっていた発行利回りは最終的に3.25%となった。調達資金の用途は、環境に優しい輸送計画や自社のバッテリーEV資産の設計・開発・製造に限定される。
フォードは先週、少なくとも10億ドルのグリーンボンド発行を計画していると説明していた。格付けが投機的水準にある社債50億ドルを買い戻し、投資適格級への復帰を目指すことで借り入れコストを半分以上圧縮する計画の一環だという。
フォードは2050年までにカーボンニュートラルの達成を目指しており、持続可能な財務戦略を通じて調達する資金のかなりの部分をEV技術や充電インフラの拡充、顧客経験の改善に充てる方針。
今回の起債ではバークレイズ、BNPパリバ、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、クレディ・アグリコル、みずほフィナンシャルグループ、モルガン・スタンレー、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)が引き受け幹事を務めた。
原題:Ford Breaks Green Bond Record With $2.5 Billion Debut Sale(抜粋)
(最終段落で引き受け幹事社を追加して更新します)
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