リバースレポ、レディット投資家も注視-株価の騰勢や暴落の兆候探る
Alex Harris-
応札状況など示すスクリーンショットが定期的にアップロードされる
-
好奇心にとどまらずミーム銘柄に象徴されるように現実世界に波及も
米短期金融市場のトレーダーは、市場からの資金吸収手段である翌日物リバースレポの結果を確認するため、ニューヨーク連銀のウェブサイトに毎日午後早い時間にくぎ付けになる。しかし、そうするのは彼らだけではない。
オンライン掲示板「レディット」のフォーラムで、ミーム銘柄の情報交換が行われる「WallStreetBets」に似た「スーパーストンク」には、リバースレポの応札状況などを示すスクリーンショットが定期的にアップロードされる。応札額が膨らむにつれて人気を博すようになり、しばしば多数のコメントが寄せられている。
プロのトレーダーは、米連邦準備制度が過剰流動性をどの程度吸収しているか知るためにウェブサイトをチェックするが、レディットの多くのユーザーの関心は別のところにある。
差し迫った市場暴落の兆候や、恐らくご推察の通り、米ゲームストップのようなミーム銘柄の「月に向かう」騰勢を裏付けるさらなる証拠といった場合もある。
レディットの掲示板を頻繁に訪れる種類の個人トレーダーがリバースレポを利用するはずもないが、投稿はトレーディングに影響しているようだ。この種の集団思考の理論化は、ソーシャルメディアの好奇心で始まっても、今年のミーム銘柄の荒っぽい値動きに象徴されるように現実世界に大きな影響を及ぼす傾向があり、注意深い観察に値する。
「snowlock27」と名乗るユーザーは、「何かが起こりそうだと知っている」ため、銀行は余剰資金を貸し付けや投資に回さず、リバースレポに滞留させていると主張。レポ市場で20年余りの経験を積んだ元トレーダーで、レディットのユーザーでもあるティム氏(フルネームは非公開)によれば、自分のようなユーザーがいわゆる陰謀論を打ち消そうとしても、議論の参加者は銀行側の犯罪行為に結び付けがちだという。
原題:
Reddit’s Latest Obsession Is the Fed’s Reverse Repo Facility (2)(抜粋)