米の5年期待インフレ率、3.13%と過去最高-CPIで早期利上げ観測
Liz McCormick、Elizabeth Stanton-
短期金融市場のトレーダーは米利上げ開始の予想を来年7月に前倒し
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10月CPIは90年以来の前年比上昇率を記録しインフレリスク高まる
米国の10月の消費者物価指数(CPI)が1990年以来31年ぶりの前年比上昇率を記録したことで、米債券市場のインフレ期待が高まり、短期金融市場のトレーダーは連邦準備制度による利上げ開始の予想時期をこれまでの来年9月から7月に前倒しした。
米国の5年国債とインフレ連動債(TIPS)の利回り格差を示し、今後5年間のインフレ期待を反映するブレークイーブンインフレ率(BEI)は一時14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)前後上昇し、約3.13%と過去最高水準を記録した。
トレーダーらは、米CPIの著しい上昇ペースが連邦準備制度の現時点の予測より厄介だと判明するリスクをますます認識している。
米国債市場では、短めの国債利回りの上昇ペースが勝り、2年債と10年債の利回り格差(スプレッド)は97bp前後に縮小した。
InspereXのシニアトレーダー、デービッド・ペトロシネッリ氏は「連邦準備制度の動きが遅過ぎるとの認識が広がりつつある。利回り曲線のフラット化は、短めの金利が近いうちに上昇すると人々が考えている結果だ」と指摘した。
米国債利回りが急上昇、30年債入札の不調や予想上回る米CPIで
原題:
Breakevens Surge as Traders Bet on Faster Fed Move After CPI (3)(抜粋)
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