ウォラー理事、テーパリング加速を支持-早期利上げ必要と示唆
Craig Torres、Lisa Lee (News)-
「金融緩和をより急速に解除すること」を支持-ウォラーFRB理事
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高インフレ継続ならFOMCは利上げ開始のタイミングを再考も
米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は19日、力強い雇用増と2%を大きく上回るインフレ率が続く場合、資産購入の段階的縮小(テーパリング)を加速し、ゼロ金利政策からの脱却を速める必要があるかもしれないと述べた。
ウォラー理事は講演の事前原稿で、「労働市場の急速な改善とインフレデータの悪化を受け、私はテーパリングを加速し、来年には金融緩和をより急速に解除することを支持する方向に傾いている」と発言。「最新のデータを見守るつもりだが、金融政策はこれに基づいてテーパリング加速の方向へとかじを切る必要があるかもしれないと考える」と続けた。
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ウォラー理事は、連邦公開市場委員会(FOMC)のインフレ目標は満たされたとしたほか、労働市場の回復は力強いペースで進んでいるとの認識を示した。
労働市場は「最大限の雇用に急速に近づきつつある」と理事は述べ、需要の力強さが続く中で労働力の供給は改善する見通しだと付け加えた。
その上で、新型コロナウイルス感染拡大などの要因で「回復が大幅に減速し、最大限の雇用に向けた進展が妨げられた場合は、FOMCはテーパリングを減速し得る」とした一方、「経済が最大限の雇用に向けて急速に進展、ないしインフレデータに現在の高い水準からの低下の兆しが見られない場合は、FOMCはテーパリング加速を選択する可能性があり、そうなればその後の金融引き締めにおけるステップを必要に応じて加速させる態勢を整えることになる」と述べた。
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原題:Fed’s Waller Favors Faster Taper on Job Gains, Inflation Surge(抜粋)