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【新型コロナ】英イングランドが感染後の隔離期間短縮、米国も検討

更新日時
  • シンガポールが水際対策強化、NHLは五輪への選手派遣見送りへ
  • メタやツイッター、1月のラスベガスCES参加取りやめ
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英国のイングランドでは新型コロナウイルス検査で陽性結果が出た人について、22日から隔離期間を7日間に短縮する。オミクロン株感染が急増する中で、英政府は働き手不足に対応しようとしている。

  従来は10日間の隔離が義務付けられていたが、これはクリスマスのショッピングシーズンに常習的欠勤が増加する原因だと企業や公共サービス事業者から指摘されていた。新たな指針によると、イングランドでは今後、6日後と7日後に24時間の間隔を空けて実施する側方流動検査で陰性となった人は10日間の隔離を免除される。

  米保健当局は一部のワクチン接種者について、ブレークスルー感染した場合により早いタイミングで職場復帰できるよう隔離に関する勧告を見直すかどうか検討している。オミクロン株は性質上、ブレークスルー感染が起こりやすいとみられているが、ワクチン接種済みの場合は軽症で発症期間も短いことがほぼ常であるため、10日間の隔離期間が必要かどうか疑問が出ている。

  バイデン米大統領の首席医療顧問を務める米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は21日にCNNに対し、「それはまさに現在協議されている重要な検討事項で、特に医療従事者についてそうだ」と語った。

ブレークスルー感染のワクチン接種者、米政権が隔離期間短縮を検討

  シンガポールは、ワクチン接種済み旅行者を対象に隔離なしでの入国を認めている制度の下での航空便やバス旅行の新たなチケット販売を停止する。23日から来年1月20日までの措置。オミクロン株の流入を阻止することが目的。既に販売されたチケットの保有者の渡航は認める。

  米アマゾン・ドット・コムメタ・プラットフォームズピンタレストツイッターなどの企業がラスベガスで来月開催される世界最大規模のテクノロジー見本市「CES2022 」に参加する予定をキャンセルした。世界各地での新型コロナウイルスの感染急拡大に対応する措置。

ラスベガスCES、アマゾンやメタが参加取りやめ-感染者急増で

  ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は2億7600万人、死者数は536万人をそれぞれ上回った。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計88億回を超えた。

新型コロナウイルスのパンデミックを終わらせる世界的な取り組みの舞台裏
Source: Bloomberg

  オーストラリアのモリソン首相は22日、国内各州と特別地域の指導者に対し、制限措置の解除を予定通りに進めるよう促した。同国ではオミクロン株の広がりで1日当たりの新規コロナ感染者が最多を更新しており、南半球の夏休みを控えて厳しい状況にある。

  モリソン首相は「どこか極端な水準で抑制できる、あるいは撲滅できるといった考え方はナンセンスだ」とテレビインタビューで発言。コロナと「共存する必要があり、平静を保たなければならない」と述べた。

  オックスフォード大学と英アストラゼネカは、オミクロン株をターゲットとするコロナワクチンの生産に向け最初のステップを踏み出した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が同大研究グループ責任者サンディ・ダグラス氏を引用して報じた。

オックスフォード大とアストラ、オミクロン株ワクチン作業開始-FT

  北米プロアイスホッケーのナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)は、2022年の北京冬季五輪に選手を派遣しないことで選手の労働組合(NHLPA)と合意した。ESPNが伝えた。各チームでのコロナ感染急増でNHLは試合の延期とレギュラーシーズンの中断を余儀なくされている。

プロアイスホッケーNHL、北京五輪への選手派遣見送りへ-ESPN

  バイデン米大統領は21日、コロナウイルスのオミクロン株により米国内のワクチン接種済みの人のブレークスルー感染が増える見通しであり、感染者は「多数に上る可能性がある」ものの、重症化する可能性は極めて低いとの見解を示した。ホワイトハウスで演説し、5億個の自宅検査キットの無料配布や軍による病院支援など新たなオミクロン株対策を発表した。

バイデン氏、オミクロンでブレークスルー感染増でも重症化リスク低い

  バイデン氏は、オミクロン株が最初に検出されたアフリカ南部諸国からの渡航禁止措置について解除を検討していると明らかにした。大統領はホワイトハウスで記者団に対し、「解除を検討している。向こう数日間で私のチームと協議する」と語った。保健アドバイザーから禁止措置の再考を提言されたという。

アフリカ南部からの渡航禁止措置の解除検討-バイデン米大統領

  ジョンソン英首相はクリスマス前にコロナ対策で新たな行動制限措置を導入することはないと言明した。2年続けてクリスマス時期の計画を断念せざるを得なくなるとの観測に終止符を打った。

ジョンソン英首相、クリスマス前の新たな行動制限導入を排除

  米食品医薬品局(FDA)はファイザー製およびメルク製のコロナ経口薬を早ければ今週中に承認する構えだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。新型コロナとの闘いにおいて、治療法の拡大に向けた画期的な出来事となる。

ファイザーとメルクのコロナ経口薬、FDAは今週承認へ-関係者

  ジョンズ・ホプキンズ大とブルームバーグの集計データによると、米国の20日の新規感染者は約25万4000人。9月以降の最多を記録し、オミクロン変異株の急速な拡大を裏付けた。

U.S. recorded more than a quarter-million Covid cases Monday
 
 

  ジョンズ・ホプキンズ大の調査によると、感染から回復した人の血漿(けっしょう)を投与する治療法は、入院の必要性を減らす手段として有望であることが分かった。他の薬剤の効果を低下させる変異株の出現が懸念される中、新たな治療法の選択肢となる可能性もある。

  欧州連合(EU)の医薬品規制当局である欧州医薬品庁(EMA)は、モデルナ製ワクチンのブースターでの用量拡大を認めるべきかどうかを検討している。モデルナの20日発表によると、認可された量の倍である100マイクログラムのブースター接種の場合、抗体レベルは2回接種の83倍に増加したという。

モデルナのブースター、オミクロン変異株に対する抗体を37倍増加

原題:Singapore Tightens Borders; Tech Firms Avoid CES: Virus Update

England Cuts Self-Isolation Time as Worker Shortages Increase

NYC Offers Booster Cash; Johnson Weighs U.K. Curbs: Virus Update(抜粋)

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