コンテンツにスキップする
Subscriber Only

中国恒大のドル建て債、期限過ぎるもまだ利払い行われず

更新日時
  • まだクーポン支払いを受けていないと一部の社債保有者が語る
  • ドル建て債2本の計2億5500万ドルの利払いは28日が期限だった
The China Evergrande Group logo at the lobby of the Evergrande Center in Shanghai, China.

The China Evergrande Group logo at the lobby of the Evergrande Center in Shanghai, China.

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国恒大集団はドル建て債2本の利払い期限を28日に迎えたが、これら社債保有者の一部によると、まだクーポンの支払いは行われてない。同社は今月初旬、別のオフショア債の猶予期間終了後も利払いを履行できなかった。

  今回期限が過ぎた利払いは、表面利率8.75%の社債の2億480万ドル(約235億円)と同7.5%の社債の5040万ドル。ブルームバーグ・ニュースが確認した起債関連の書類によれば、デフォルト(債務不履行)と認定されるかどうかは、30日間の猶予期間後となる。恒大にコメントを求めたが、通常の営業時間外のため現時点で返答はない。

  複数の社債保有者によると、香港時間29日午後10時45分(日本時間同11時45分)時点で利払いは行われていない。この件について公に話す権限がないことを理由に匿名で語った。

  恒大は傘下の景程が発行したドル建て債の利払いを今月6日の猶予期間終了までに行わなかった。その数日前にはオフショア債権者と再編計画に関して「積極的に話し合う」方針を発表していた。同社はその後、デフォルトに陥ったとS&Pグローバル・レーティング、フィッチ・レーティングスの大手格付け2社に認定された。

中国恒大をS&Pもデフォルト認定、猶予期間内に利払いできず  

  ブルームバーグ・ニュースが確認した目論見書によれば、2本のドル建て債は支払い・証券代行をシティバンクのロンドン支店が担当している。28日は英国の祝日だった。

  中国不動産企業の株価に連動するブルームバーグの指数は29日の取引で一時2.2%下げ、このままいけば今月20日以来の下落率となる。香港市場では恒大の株価が7.4%高となる場面もあったが、その後は上げ幅を大きく縮小した。

Evergrande shares lost most of their value
 
 

原題:Some Evergrande Bondholders Yet To Receive Coupons Due Tuesday、

Some Bondholders Yet to Be Paid, Stocks Slide: Evergrande Update(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE