日本株は反落、オミクロン株の感染拡大を懸念-小売りやサービス安い
酒井大輔
更新日時
東京株式相場は反落。新型コロナウイルスの感染が急拡大し、経済活動に与える悪影響への懸念が高まった。オミクロン変異株の猛威が強まる中、東京都はきょう感染状況などの警戒レベルを引き上げた。行動制限などの措置による影響が業績に出やすい小売りやサービス株などの下げが目立つ。外国為替市場でドル・円相場は114円台の円高に振れ、輸出関連の一角にも売りが出た。
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市場関係者の見方
証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長
- 日本株は前日大幅高の反動に加えて、外国為替の円高や新型コロナウイルスの影響を懸念した売りが出ている
- 小売りやサービスなど感染拡大の影響を受けやすい業種の下げが目立つ
- オミクロン変異株は「ゼロコロナ」政策を掲げる中国でも感染が広がっているため、同国経済の影響を受ける銘柄にも重しになる
東証33業種
上昇率上位 | 鉄鋼、非鉄金属、パルプ・紙、保険、卸売 |
下落率上位 | 精密機器、小売、サービス、陸運、その他製品 |
背景
- 東京都、コロナ感染の警戒レベルを上から2番目「橙」に引き上げ
- 中国、ゼロコロナ政策の経済的コスト拡大か-オミクロン株脅威大きく
- ニューヨーク原油先物は時間外取引で0.4%安の1バレル=82.29ドル
- ドル・円相場は114円台半ばで推移、前日の日本株終値時点は115円36銭
- 米10年国債利回りは時間外取引で1.73%台と1ベーシスポイントほど低下
- 前日の海外市況はこちらをご覧ください
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