中国経済は昨年10-12月に失速、1年余りぶり低成長か-17日発表
Nasreen Seria-
前年同期比3.3%成長に鈍化予想、不動産不況と電力不足影響-調査
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17日にも利下げに踏み切る可能性があると予想するアナリストも
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不動産不況からなお痛手を受けている中国経済は、新型コロナウイルス感染の拡大防止に再び取り組む当局による部分的行動制限の打撃に備えている。
17日に発表される昨年10-12月(第4四半期)の中国国内総生産(GDP)では、不動産不況と電力不足の影響が鮮明に示されそうだ。成長率は前年同期比3.3%と、2020年4-6月(第2四半期)以来約1年余りぶりの低水準となった可能性がブルームバーグのエコノミスト調査結果で示されている。
ロックダウン(都市封鎖)や隔離を通じて新型コロナ感染撲滅を目指す中国政府の強硬なアプローチは個人消費を抑制し、生産・輸送業務を一部混乱させている。今月中国で新型コロナのオミクロン変異株感染が発生する中、ゴールドマン・サックスのエコノミストは既に、感染力の強い同変異株の封じ込めが一段と困難だとして、今年の中国経済成長率予想を4.3%に下方修正した。
ゴールドマン、中国の2022年成長率予想を引き下げ-感染封じ込め困難
悲観的な見通しを受けて金融刺激策への臆測が高まっている。金融当局はすでに、一段とハト派的なシグナルを発しており、一部のアナリストは17日にも利下げに踏み切る可能性があると予想する。
原題:China’s Economy Loses Steam Just as Omicron Spreads: Eco Week
China GDP Growth to Slow, Boosting Case for Rate Cut (1) (抜粋)
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