日本株は3日ぶり反発、主力株に見直し買い-ソニーGが大幅高
酒井大輔
更新日時
東京株式相場は3日ぶりに反発。米株価指数先物が上昇し、主力株中心に見直し買いが入った。米ハイテク株安を受けて朝方は株価指数が前日終値を下回る場面もあったが、総じてプラス圏を保つ値動きになった。個別銘柄では前日に急落したソニーグループの株価が大幅高となり、株価指数を押し上げた。時価総額の大きいトヨタ自動車やリクルートホールディングス、ソフトバンクグループの上げも目立った。
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市場関係者の見方
野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジスト
- 来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や日本企業の決算発表を控えた「エアポケット期間」にあり、株式相場は下値めどを見極める局面に入っている
- 新しい材料があるわけではない。米国株の下げも小さくなり、連鎖的な世界株安にはなりにくい
- まん延防止措置の適用そのものは悪材料出尽くしになりやすい面はある。経済活動の正常化は遠のくため内需型のサービス業は弱そうだ
インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジスト
- 米金融引き締め政策に対する警戒感が根強く、株式市場は不安定な状況が続いている
- 新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が拡大しているのも非常に大きな不安要因。売り圧力をもたらしている
東証33業種
上昇率上位 | 精密機器、サービス、その他製品、食料品、卸売 |
下落率上位 | 海運、保険、鉱業、銀行、石油・石炭製品 |
背景
- 19日のニューヨーク原油先物は一時87.91ドルと2014年10月以来の高値-国際エネルギー機関(IEA)はオミクロン変異株の需要への影響が限定的との見方
- 1週間後に感染1万8000人超と試算、東京が警戒最上位に引き上げ
- ドル・円相場は1ドル=114円台半ばで推移、前日の日本株終値時点は114円26銭
- 前日の海外市況はこちらをご覧ください
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