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中国当局、北京のロックダウン観測を否定-住民は食料購入急ぐ

  • ロックダウンのうわさ、12日にソーシャルメディアで広がる
  • パンデミックで北京市がロックダウンに踏み切ったことはない

中国の北京市当局は、市内でロックダウン(都市封鎖)が行われるとの観測を否定し、住民に食料品の買いだめをしないよう要請した。新型コロナウイルス感染の流行が続く中で当局が対策を強化するとの懸念が強まり、住民は食料品店に殺到した。

  北京市政府の徐和建報道官は12日の記者会見で、北京が封鎖されるか「静かな期間」に入るという臆測はうわさだと指摘。市内の住民約2000万人は食料供給について心配する必要はなく、配達は停止されないと述べ、「食料の買いだめは不要だ」と強調した。

  ロックダウンのうわさが広がる中、オフショア人民相場は12日遅くに下落。当局の否定後は下げ幅を縮小し、現地時間午後6時45分(日本時間同7時45分)時点で対ドルで0.7%安。

Beijing
スーパーマーケットに入店するための行列(北京市、5月12日)
Source: Bloomberg

  北京市では新型コロナ対策の行動制限がここ数週間に強化されていることから、同市も上海市と同様にロックダウン措置が講じられかねないとのうわさが報道官の記者会見の前に市内を駆け巡っていた。12日午後には食料品店前ですぐに行列ができ始め、店内の生鮮野菜や必需品の棚は空になった。オンライン食料品注文アプリの配達時間も数時間に延びた。

  北京市当局は12日、ロックダウンの代わりに市内11の地区と経済地区の住民に対し3回の大規模検査を週末いっぱい実施すると発表した。北京市郊外の地区にある景勝地や宿泊施設も閉鎖される。

  2020年の新型コロナのパンデミック(世界的大流行)初期も含め北京市ではこれまで市全域のロックダウンが実施されたことはなく、実施されれば極めて大きな象徴的な意味を持つ。

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北京市内の食料品店
Source: Bloomberg

原題:

China Denies Beijing to Lock Down as Residents Rush to Buy Food(抜粋)

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