岸田首相、NATOとの大幅な関係強化を模索-首脳会議に初参加
Isabel Reynolds-
サイバー空間の防衛や海洋安全保障などで協力進展へ
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日豪韓NZのAP4、NATO会合に定期出席を-岸田首相
岸田文雄首相は29日、日本の首相として初めて北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席し、日本とNATOの大幅な協力強化を呼び掛けた。
日本は米国が草案を作成した平和主義的な憲法を1947年以来維持しているが、安全保障の強化に取り組む姿勢を強めている。
外務省当局者が記者団に語ったところによると、首相はNATO首脳会議に自身のほか、オーストラリア、ニュージーランド、韓国のアジア太平洋のパートナーが参加していることは、欧州とインド太平洋の安全保障が切り離せないとの認識の表れだと指摘。力による一方的な現状変更の試みが東シナ海や南シナ海で続いているとの懸念をあらためて示し、ストルテンベルグ事務総長の早期訪日に期待を表明した。
2014年に策定した「日・NATO国別パートナーシップ協力計画(IPCP)」の改定作業を加速し、サイバー空間の防衛や海洋安全保障などでの協力を進展させる意向を示した。
これとは別に首相は、オーストラリアのアルバニージー首相、韓国の尹錫悦大統領、ニュージーランドのアーダン首相との首脳会議に参加。NATOアジア太平洋パートナー(AP4)を構成するこの4カ国が定期的にNATOの会合に出席するべきだと主張した。
原題:
Japan’s Kishida Seeks Major Upgrade of NATO Ties(抜粋)
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