【米国市況】株3日ぶり上昇、決算や経済指標を好感-ドル133円台後半
Isabelle Lee3日の米株式相場は3営業日ぶりに上昇。企業決算や経済指標が予想を上回ったことが好感された。ドル・円相場は上昇し、133円台後半。一時は134円台半ばを付ける場面もあった。
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モデルナやペイパル・ホールディングスの堅調な決算に支えられ、ナスダック100指数は2.7%上昇の13253.26と、5月以来の高値。
S&P500種株価指数は前日比1.6%高の4155.17。ダウ工業株30種平均は416.33ドル(1.3%)高の32812.50ドル。ナスダック総合指数は2.6%上昇。
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B. ライリー・ウェルスのチーフ・マーケット・ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「この決算発表シーズンの70%が過ぎた今、多くが恐れていた『決算のアルマゲドン』ではないと断言できる。それは重要なことだ」と述べた。
米国債市場では10年債利回りが下げに転じた。さらなる利上げが織り込まれる中、同利回りは一時10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)近く上昇し、2.80%を超える場面もあった。ニューヨーク時間午後4時35分現在は、5bp低下の2.70%。2年債利回りは2bp上昇の3.07%。
7月のISM非製造業総合景況指数は、市場予想に反して3カ月ぶりの高水準に上昇した。業況と受注の指数が堅調さを増し、景気減速への懸念が和らいだ。
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外国為替市場ではドル指数が上げを消した。ドルは対円では上昇。東京時間に上下に振れる展開となって以降は、ドルが買われ、一時134円55銭を付ける場面もあった。
ISM非製造業指数が予想より良かったことを受けて、さらなる利上げの可能性が織り込まれたことなどが、ドルを支えた。
主要通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%未満の低下。ニューヨーク時間午後4時36分現在、ドルは対円で0.6%高の1ドル=133円90銭。ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ=1.0168ドル。
ニューヨーク原油先物相場は大幅反落。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で需要の減速が示唆された。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は9月の供給について、小幅な引き上げで合意した。
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EIAによると、原油在庫は400万バレル余り増加したほか、ガソリン需要の4週平均は2020年の水準を下回った。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、前日比3.76ドル(4%)安の1バレル=90.66ドルで終了。ロシアがウクライナを侵攻する前の2月初旬以来の安値となった。ロンドンICEの北海ブレント10月限は3.76ドル下げて96.78ドル。
ニューヨーク金スポット相場は小幅上昇。米中の緊張や、米金融当局がタカ派姿勢に転じたと見受けられることが意識された。
金スポット価格はニューヨーク時間午後3時7分現在、前日比0.2%高。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、0.7%安の1オンス=1776.40ドルで終了した。
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