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【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたい厳選ニュース

  • 米PPIは予想外の低下、7-9月は石油供給超過にとOPEC予測
  • 米新規失業保険申請、NYタイムズ株を取得、元トレーダー有罪評決
A shopper holds a shopping basket with groceries inside a grocery store in San Francisco, California, U.S., on Monday, May 2, 2022. 

A shopper holds a shopping basket with groceries inside a grocery store in San Francisco, California, U.S., on Monday, May 2, 2022. 

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

米国での食品価格急騰が統計で裏付けられました。7月の消費者物価指数(CPI)で食品価格は前年同月比10.9%上昇と、1979年以来、43年ぶりの大きさ。シリアルやスープなどは統計史上最大の伸びを記録しました。エネルギー価格下落を主因にCPI全体では伸びが市場予想を下回りましたが、食品の急激な値上がりは、家賃の上昇と相まって引き続き消費者を苦しめそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

約2年ぶりに前月比で低下

7月の米生産者物価指数(PPI)は前月比0.5%低下と、市場予想(0.2%上昇)に反して、この2年余りで初のマイナス。主にエネルギーコストの低下を反映した。前年同月比では9.8%上昇(予想10.4%上昇)だった。財の価格低下の約8割は、ガソリンの16.7%安によるものだという。ディーゼル油や鉄・鉄スクラップ、穀物の価格も下げた。

供給超過へ

石油輸出国機構(OPEC)は、7ー9月(第3四半期)に世界の石油市場が供給超過に転じるとの見通しを示した。11日に公表した月報で、同四半期の世界の石油需要見通しを日量72万バレル引き下げ、非加盟国の供給量予想は同52万バレル引き上げた。国際エネルギー機関(IEA)は同日、天然ガスの価格高騰で企業や精製業者がガスから石油に転換しているとして今年の世界石油需要見通しを引き上げており、OPECの見通し引き下げはこれと逆行する。

労働市場の逼迫緩和か

先週の米新規失業保険申請件数は2週連続で増加し、昨年11月以来の高水準近くを維持。労働市場の逼迫(ひっぱく)緩和が続いていることを示唆した。申請件数は前週比1万4000件増の26万2000件。市場予想の中央値は26万5000件だった。7月30日終了週の失業保険の継続受給者数は143万人に増加した。

バンドル

アクティビスト(物言う株主)として知られる米バリューアクト・キャピタル・マネジメントは、ニューヨーク・タイムズの株式7%を取得したことを投資家向け書簡で明らかにした。有料購読者向けプロダクトの一括提供を積極展開することで、デジタル収入と利益率を改善できるとしている。報道を受け、NYタイムズの株価は一時約12%上昇した。有料購読者向けプロダクトにはニュースのほか、スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」、クロスワードパズルやゲーム、料理レシピサイトなどがある。

スプーフィングに有罪評決

約定を意図しない見せ玉を注文してはキャンセルする「スプーフィング」と呼ばれる不正慣行によって市場を操作したとして、シカゴの連邦地裁陪審は10日、米銀JPモルガン・チェースの貴金属デスク元責任者と金トレーダーに有罪評決を言い渡した。貴金属デスクのマネジングディレクターだったマイケル・ノーワーク被告と元トレーダーのグレッグ・スミス被告に詐欺とスプーフィング、市場操作で有罪の評決が下された。量刑は来年言い渡される。

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