ユーロ圏は既にリセッション入りしている、エネルギー危機で-UBS
Alexander Weber-
「浅い」景気後退は年末まで続く-25日の顧客向けリポート
-
モルガンSは従来予測よりも大幅なマイナス成長予想-10-12月以降
ユーロ圏は既に「浅い」リセッション(景気後退)に入っていると、UBSのエコノミストが指摘した。エネルギー価格高騰によって引き起こされたこのリセッションは年末まで続くとしている。
ユーロ圏経済は7-9月(第3四半期)に0.1%、10-12月(第4四半期)に0.2%いずれも縮小すると、同エコノミストは25日の顧客向けリポートで予想した。ただし、4-6月(第2四半期)が堅調だったことを受けて、2022年通年の成長見通しは引き上げた。23年の成長率予測は0.8%と、従来の1.2%から下方修正した。
ラインハルト・クルース氏率いるエコノミストは「さらなる著しいエネルギー価格上昇を踏まえると、ユーロ圏はテクニカルなリセッションに見舞われると想定する。エネルギー価格上昇は、消費や設備投資が一段と圧迫されることを示唆する」と分析した。
モルガン・スタンレーのエコノミストも悲観的な見方を強めており、ユーロ圏経済について今年10-12月以降、従来見通しよりも大幅なマイナス成長を予想している。
イェンス・アイゼンシュミット氏率いるアナリストは「今回のエネルギー危機の影響は来年もさらに長く続くとみている。価格上昇、およびエネルギー供給を巡る不確実性は23ー24年の冬季まで根強く続くと見込んでいる」と説明。「ただし、全てが真っ暗というわけではない。この弱い局面の後には、民間と公共の投資持ち直しに後押しされた景気回復が到来するとなお考える」と続けた。
関連記事 |
---|
ドイツ企業の事業見通し8月も悪化、既にマイナス成長の公算-Ifo |
原題:
Euro-Zone Is Already in Recession on Energy Squeeze, UBS Says(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE