ドイツのインフレ率は8月も加速、ECBへの大幅利上げ圧力高まる
Alexander Weber-
EU基準CPIは前年同月比8.8%上昇、ユーロ導入後で最高
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今年10-12月、インフレ率は約10%に達する-ドイツ連銀予想
ドイツのインフレ率はユーロ導入後の最高となった。来週会合を控えている欧州中央銀行(ECB)に対し大幅利上げを求める声は強まっている。
ドイツ連邦統計庁が30日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は、欧州連合(EU)基準で前年同月比8.8%上昇。インフレ率はブルームバーグがまとめたアナリスト予想中央値に一致した。
ドイツの8月消費者物価指数:表
統計庁によれば、食料品やエネルギーのコストがインフレを押し上げている一方で、公共交通機関の格安料金など政府の支援策がインフレの影響をある程度相殺している。
ただこうした措置は近く終了するため、物価上昇はさらに加速する可能性がある。ドイツ連邦銀行は今年10-12月(第4四半期)にインフレ率が約10%に達すると予想しており、ロシアのウクライナ侵攻に起因する商品市場の「不確実な状況」によって、見通しは著しく不透明だとの見方を示した。
原題:German Inflation Quickens to Record as ECB Weighs Next Hike (1)
(抜粋)
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