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《光市傷害致死事件》「被害者は数時間殴打され死亡」「過去には実弟を殴り逮捕も」46歳“元ヤクザ”と61歳被害者が始めた奇妙な“共同生活”とは?

《光市傷害致死事件》「被害者は数時間殴打され死亡」「過去には実弟を殴り逮捕も」46歳“元ヤクザ”と61歳被害者が始めた奇妙な“共同生活”とは?

光市傷害致死事件 #1

genre : ニュース, 社会

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「出口容疑者はしょっちゅう警察の職務質問を受けていました。昼間からガニ股で自転車をこぎ、家の周りを行ったり来たりと、蛇行運転で徘徊しているんです。通学路で小学生も多いので、何か危害を加えないかと心配していました。元ヤクザのヤバい奴だという噂は聞いていましたが、さすがに今回の事件には驚きました」(出口容疑者宅の近隣住民)

 山口県警は5月1日、知人の坂本博さん(61)を殴るなどして死亡させたとして、自称配管工の出口太一容疑者(46)と、自称会社員の舟橋徹容疑者(49)を傷害致死容疑で逮捕した。社会部記者が話す。

事件を管轄する山口県警の光警察署 ©文藝春秋

「逮捕された2人は、GWを目前に控えた4月28日夜から翌朝にかけて、出口容疑者宅で長時間にわたって坂本さんの顔や背中などを殴り、死亡させた疑いがもたれています。死因は何度も殴られたことによる外傷性ショック。2人とも酒を飲み、酔っ払っていたようです」

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警察が住民に警戒を呼びかけるほどの有名な“ワル”

 密室で数時間にわたり、1人の男性に暴行を続けるという凶行。事件現場に住んでいた出口容疑者は地元では有名な“ワル”で、警察も以前からマークしていたようだ。

出口容疑者がよく自転車で徘徊していた道路 ©文藝春秋

 近隣住民が話す。

「出口容疑者のことを知ったのは、20年前です。当時はまだ現役のヤクザで、『クスリをやっているヤバい奴がいるから近づかない方がいい』と名前だけは噂で聞いていました。20代で一度何かヘマをして逮捕され、組から破門になったと聞いてからは、プッツリと噂を聞かなくなりました。

 それが数年前に引っ越してきてすぐ、警察官が見回りで家にきて『近所の出口さんは過去に何度も事件を起こしている危険な人だから気を付けてください』と注意されました。ここには他にもヤクザ関係者が住んでおり、地元では治安が悪いと有名な地域ですが、『あの出口も住んでいるのか!』と驚きました。

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