「女が…と異論もあるかもしれないけど」森山怜子部長、母校ユニホームで夏1勝 高校時代は野球部マネジャー
2021年7月4日 16時26分
◇4日 第103回全国高校野球選手権愛知大会1回戦 刈谷10―0瑞陵(5回コールド、春日井市民)
4月に就任した刈谷の森山怜子部長が、母校のユニホームを着て、初めて夏のベンチ入り。「感慨深いです。ありがたいことです」と初戦突破に安堵(あんど)の表情を見せた。
小学生の頃は、男の子に交じって少年野球に打ち込んだ。高校時代は刈谷で野球部のマネジャー。卒業後も母校に通い、「公式戦は皆勤だと思います。母校を愛しすぎて…」。大学卒業後、刈谷で講師を2年務め、豊橋東、安城南をへて、母校に戻って3年目を迎えた。昨年から愛知県高野連では初の女性理事となり、監督が代わった今年4月に部長に就任した。
「男のロマンのスポーツに女が…と異論もあるかもしれないけど、だからこそできることがある」
「技術指導はできない」という森山部長が特に力を入れるのは選手のメンタルサポート。また、「前の監督(現三好の岡田泰次監督)の思いを引き継ぐ重さがある。ぶれずに守っていく環境を整えていきたい」とチーム哲学の維持、発展にも力を注ぐ考えだ。
硬式野球部の女性部長は各地で増えつつある。「私は普段の練習から選手といたいんです。試合の時だけ来るという人には負けません」。熱い思いで球児を支えている。
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