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あわや交錯… 落馬し放馬中の馬が逆走、競走馬と鉢合わせ 「22年乗っていて初めて」【東京1R】

2023年6月3日 11時15分

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◇3日 障害3歳以上未勝利(東京・直線ダート3000メートル)
 東京1R障害3歳未勝利戦で、序盤に落馬競走中止し放馬していた馬が、最後の直線を逆走。ちょうど競走中の競走馬と交錯しかける珍事があった。
 競走は9頭立て。最内発走の7番人気ピンクダイヤ(牡4歳、栗東・森)が最初の向正面5号障害飛越後にバランスを崩して落馬。同馬は1周目ホームストレッチまで順周りで外ラチ沿いを駆けていたが1角で外ラチを飛越するように突破。2角あたりまでキャンターで駆けて、もうひとつ外のダートコース内ラチも突破してダートコースに侵入すると、おもむろに馬場の真ん中やや内4分どころあたりで逆走を始めた。
 これが直線走路にさしかかったところでタイミング悪く、競走中の最後の直線にさしかかったため、外を伸びようとしていた石神騎乗の3番人気ゼンダンピューマと鉢合わせる格好になり、どちらも逃避した方向が外。接触は避けられたがゼンダンピューマは失速を避けられず、コースロスも大きく3着争いに後れを取った。不利を食らった石神は「22年乗っていてこんなことは初めて」と、不運を嘆いていた。
 競走中止した馬が逆走で馬群と鉢合わせた事例について公式のデータはないが、有名なところでは2005年9月4日新潟4R障害3歳以上未勝利があり、この時は大江原隆騎乗の1番人気タイタニアムが落馬の末、直線を逆走。ラジオNIKKEIの白川次郎アナウンサーが「おっと、前からタイタニアムが来る。さあ気をつけてください、前から正面衝突は避けたいところだ。内へ入ってください」と、公式実況からジョッキーに呼びかけた事案が語り草になっている。

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