名古屋オーシャンズ、ゾット早稲田を下してベスト８　フットサル全日本選手権

◇２５日　フットサル　全日本選手権２回戦　名古屋オーシャンズ７―１ゾット早稲田（名古屋金城ふ頭アリーナ）

　Ｆリーグ王者の名古屋オーシャンズはギレルマオ（２３）の４得点、甲斐稜人（２２）の２試合連続ゴールなどでゾット早稲田（関東地域第２代表）に大勝した。準々決勝は３月１日に東京・駒沢屋内球技場で行われ、昨年の準決勝で敗れた湘南と対戦する。

　今季途中加入でＵ―１８ブラジル代表の実績があるギレルマオは汚名返上に燃えている。Ｆリーグ優勝を決めた町田との最終決戦は累積警告のため出場停止。「外からでも一緒に戦っていた」と言うものの消化不良だった。さらに、今季限りで退団する元ブラジル代表のダルラン（３５）と一緒に戦う今大会に懸ける思いは強い。

　０―０の前半１２分。右からのキックインの好機で水谷颯真（２７）のクロスを右足で合わせ、先制点をたたき出した。その８秒後に速攻で２点目。さらに同１３分にはＦＫの好機にゴール前で反転シュートを決め、前半だけでハットトリックを達成した。後半１１分には、「ＤＦに当たったかもしれないけどゴールはゴール」と笑う４点目も奪う大暴れだった。

　ギレルマオは「練習や試合でダルランのポジション取りやシュートの打ち方を見て学んだ」と感謝すると、ダルランは「きょうはギレルマオの日だった。強靱（きょうじん）な彼を止めるのは難しい」と称賛した。

　５シーズン指揮を執ったフエンテス監督（４４）も今大会を最後に退任する。オーシャン・カップ、Ｆリーグに続く３冠締めへ、ダルランは「最後のタイトルも勝ち取って、全員で笑い合って終わりたい」と力を込めた。