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なぜ大谷翔平は二刀流でブレイクできたのか!? 日本ハム時代のトレーナーが語った『体』の変化…“打者専念”でさらなる進化はあるのか

2024年3月29日 17時00分

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◇連載「Ohtani Chronicle」第3回・日本ハム編
 エンゼルスから10年総額7億ドル(約1015億円=契約当時のレート)という破格の契約でドジャースに移籍した大谷翔平選手(29)の新シーズンが幕を開けた。2度のMVP受賞など、米大リーグでも新たな歴史を刻み続ける二刀流の道のりを改めて振り返る「Ohtani Chronicle(オオタニ・クロニクル)」。5回にわたって“年代記”を紹介する。

ジムで肩を組む大谷(左)と白水さん(白水さん提供、2021年12月撮影)


 大谷がプロの第一歩を踏み出した日本ハムで、コンディショニング担当として投打二刀流を支えたのが白水直樹さん(45)。プロ1年目を終えた当時19歳の大谷とともに「投手と野手で必要な共通項を鍛える」という考え方で、お手本のない体づくりに挑んだ。
 「速い球を投げたいし、打球も遠くに飛ばしたい」。当時から米大リーグを見据えていた大谷からの要望は明確だった。「身長が高い割には動きがまとまっていた。この動きをそのままに筋力が付いていったらどうなるんだろう」。超一級の素材にトレーナー魂をくすぐられた。
 筋力を付けながら年間5キロの増量を目指し、スピードも維持する。二刀流ならではの命題と向き合った。首脳陣とも話し合い、通常の投手よりも走り込みの量を減らし、メディシンボールなどパワーの発揮につながるトレーニングを増やした。
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