DeNA・度会隆輝、イチローさんからの激励にこたえるプロ1号　『無理して頑張りなさい』の言葉を力に

2024年3月29日 23時02分

◇２９日　ＤｅＮＡ４―３広島（横浜）

　「１番・右翼」でスタメン出場したＤｅＮＡのドラフト１位新人、度会隆輝外野手が、いきなりバットで魅せた。３点を追う３回１死一、二塁。広島の先発・九里から右越えにプロ１号の同点３ランで初安打、初打点、初本塁打をマークした。新人の開幕戦本塁打はセ・リーグでは６人目。プロ野球史上１３人目の快挙だ。

開幕戦に勝利し、ポーズをとるＤｅＮＡ・度会

　「チームが開幕戦で勝てたのが一番うれしいですし、その中で個人のホームランも打てたのでダブルで幸せです。負けている展開だったんで思い切りいこうと思った」

　初球のスライダーだったに「すごいピッチャー」と話す九里の映像を見たり、先輩にどんな投手か聞いて打席に入った。１打席目は二ゴロに終わったが、菊地の守備がうまかったと切り替えた。

　ホームランボールは、観戦した元ヤクルト選手の博文さんら両親に渡す。「自分に野球を教えて（野球選手の）自分をつくってくれた」としみじみ感謝する。

　社会人時代に一緒に練習したイチローさんからは午前１０時にショートメールが届いた。「とうとう開幕だね。無理して頑張りなさい」。度会は「普通なら無理せず頑張りなさいだと思うんですが。しっかりホームランを打ててよかった」と米国からの大先輩のメッセージも力にした。

　三浦監督は「よく打ってくれた。思い切りの良さは隆輝の良さですよ。一気に流れを引き寄せてくれた」と欣喜雀躍（きんきじゃくやく）。監督就任４年目で初開幕戦勝利に導いてくれたルーキーを絶賛した。