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【川又米利の目】中日敗戦の一因として「大野の交代が遅れた」ことを指摘「大竹の内野安打が出て、近本を迎えたところが代え時だった」

2024年4月20日 18時48分

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【川又米利の目】
◇20日 阪神15―2中日(甲子園)
 阪神がビッグイニングを2度もつくって、首位の中日に大勝した。先発全員安打。今季初の2桁得点となる15点を奪って5連勝(1分け挟む)とした。3番の森下が1安打1打点、4番の大山が2試合連続の1試合3安打で3打点、5番の佐藤輝が2安打3打点。さらに前川が今季初打点を含む計4打点。好き放題に打ちまくった。
 中日が開幕から苦闘していた阪神をよみがえらせた格好。本紙評論家の川又米利さん(63)は2回に勝ち越した後、大野を救援した梅野から三遊間を破るタイムリーヒットを放った森下の打撃に目を見張った。

2回裏無死満塁、大竹に同点打を許す大野

 「狙い澄ましたかのように仕留めた。見事な打撃だった」
 低めにボール球になる初球のフォークを見逃すと、2球目の高めに来た147キロのストレートを打ち損じることなく、クリーンヒットにした。前夜もメヒアから左越えに4号ソロを運び、梅野からも左前安打を放っている。まだ打率は2割3分2厘と低いが、川又さんからも「勝負強い」と評されるなど、中日が最も警戒すべき打者なのだ。
 しかも大山が完全に目覚めた。これで近本の状態がもっと上がってくると、猛虎打線は手がつけられなくなる。
 一方、中日は3連敗を喫した。これまで12試合連続で2失点以下に抑え込んで、6連勝(1分け挟む)もあった。ところが18日のヤクルト戦から11失点、7失点、15失点と”投壊現象”が起こっている。
 この日は勝野、松山も投入せざるを得ない展開となった。誤算は中16日で先発した大野。「先発大野の交代が遅れた。大竹の内野安打が出て、近本を迎えたところが代え時だった。勝ちパターンの中継ぎを使ったのは仕方ない」と川又さん。「阪神打線を乗せてしまったけれど、まずはクリーンアップの前に走者を置かないように1、2番(近本、中野)を何とか抑えること」と連敗ストップへ、先発予定の松葉をはじめ投手陣の奮起を期待した。
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