新型アルトのティザー始まる! 公開画像からわかること【週刊クルマのミライ】

■ベーシック軽「アルト」がフルモデルチェンジを発表

●正常進化したスタイリング

全高は1525mmとアナウンスされている。全長・全幅は軽自動車規格いっぱいの3395mm、1475mmとなっているはずだ

ベーシック軽自動車の代名詞といえるスズキの定番モデル「アルト」がフルモデルチェンジ間近ということで、ティザーサイトがスタート。新型モデルの内外装を公開しています。

エクステリアのイメージは、従来モデルの正常進化といえるもので、ヘッドライトの位置などから骨格はキャリーオーバーであると想像できるスタイリングになっています。アルトラパンのテイストも入れ込んだデザインといえるでしょうか。

明るいグリーンやベージュのようなボディカラーに、ホワイトルーフを組み合わせた2トーン仕様が用意されていることも、ティザーサイトでは確認できます。

ベーシック一辺倒ではなく、洒落た雰囲気も兼ね備えているのが新型アルトといえそうです。

また、目力が強くなっているのも注目ではないでしょうか。現時点ではアルトワークスの存在は不明ですが、このヘッドライトはスポーツグレードにも似合いそうです。

●マイルドハイブリッドが登場

SUZUKI ALTO new
インパネのレイアウトから骨格は前モデルから踏襲したと考えられる

パワートレインについては、マイルドハイブリッド仕様が登場することがティザーサイトにより明らかとなりました。

ISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)とリチウムイオンバッテリーを組み合わせた仕様は、おそらくワゴンRやスペーシアと同等仕様となるでしょうが、軽量で空気抵抗も小さなボディのアルトですから、かなり優秀な燃費性能を実現していることが期待できます。

公開されたインパネの画像から、トランスミッションはCVTになっていることが見て取れます。

MTベースの2ペダル仕様「5AGS」や、5速MTの設定があるのかどうかは不明ですが、市場ニーズを考えると、そろそろCVTオンリーの設定になってもおかしくありません。

ただし、全車マイルドハイブリッド仕様となったことで価格アップは避けられないといえます。それでも、ベーシックモデルにふさわしい価格を期待したいものです。

●全車にステレオカメラを搭載

フロントシートはヘッドレスト一体型。パーキングブレーキはサイド式

現在の新型車において欠かせないのが先進安全性能。

スズキの軽自動車では、ステレオカメラを用いたAEB「デュアルカメラブレーキサポート」を軸としたスズキセーフティサポートが広く採用されていますが、新型アルトではその先進安全パッケージが全車に標準装備されるということです。

夜間の歩行者も検知できる性能に加えて、誤発進抑制機能やハイビームアシストなど、これまた市場から求められる機能を持つタイプとなっています。

内外装からアーキテクチャはキャリーオーバーと考えられますが、室内長は2015mm(現行型は1985~2040mm)、室内高は1260mm(同 1255mm)とアナウンスされています。室内高の数字から、非常に細かい部分まで改良を進めてきたことが感じられるのではないでしょうか。

そうしたディテールアップが、どのように商品性向上につながっているか。実車で確認する日が楽しみな1台です。

自動車コラムニスト・山本晋也

【関連リンク】

スズキ 新型アルト・スペシャルティザーサイト
https://www.suzuki.co.jp/car/alto/special/

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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