萩原 文博 
■高い運動性能を主張するブラックのシールに期待が高まるばかり
カスタムカーの祭典・東京オートサロン2024が千葉県の幕張メッセで開催されています。ここでは、北10ホールにある「BYD AUTO JAPAN」ブースを紹介しましょう。
中国のBEV（電気自動車）メーカーであるBYDは、2023年に続いて東京オートサロンへ出展しました。
2023年、BYDは第1弾のミドルサイズSUVの ATTO3（アットスリー）に続いて、9月に第2弾モデルとなるコンパクトカーのドルフィンを日本市場に導入しました。
ドルフィンの日本仕様は、都市部に多く存在する立体駐車場に対応させるため、シャークフィンアンテナの形状を改良し、全長1,550mm以下に抑えるなど、細部にまでこだわっています。
満充電時の走行距離は、スタンダードが400km、ロングレンジが476kmで、車両本体価格は363万〜407万円。CEV補助金を利用すれば、ドルフィンのスタンダードモデルは300万円切りという低価格が特徴です。
東京オートサロン2024のBYDブースは、“BYD BLACK”をテーマに掲げて、展示車だけでなくブーススタッフのユニフォームまで黒で統一することで、クールさを強調しています。
ブースに展示されているのは、コンパクトBEVのドルフィンと、2024年春頃に国内導入を予定しているハイエンドBEVセダン、シールの2台です。
筆者は中国のサーキットでシールを試乗しましたが、試乗車は白やシルバー、ブルーといったボディカラーだったので、黒のシールは初めて見ました。
フロントのデイライトが印象的ですが、全体的にシャープさが増しているだけでなく、スポーティさがさらに強調されています。
ドルフィンは、マット加工されたブラックを纏っています。ドルフィンも白やピンク、ブルーといったボディカラーは見たことありますが、マットブラックはドルフィンの可愛いイメージを一変させ、チョイ悪なイメージを強めています。
BEVのカスタマイズは、まだ日本では浸透していませんが、BYDのドルフィンやシールのユーザーが増えてくると、今後、台風の目になるかもしれませんね。要注目です。
（文、写真：萩原 文博）
