Tリーグ日本ペイント連敗11で止める…動画解析コーチの“石川佳純対策”奏功

 「卓球・Tリーグ女子」(10日、横浜文化体育館)

 11連敗中だった日本ペイントは、首位の神奈川に3-2で勝利し、昨年11月15日以来の勝利を挙げた。2-2で迎えた1ゲーム先取のビクトリーマッチで、世界ランク22位のエース加藤美優(19)が、同4位の石川佳純(25)を11-7で下した。

 悪夢の連敗を11で止めた三原孝博監督は「加藤で勝って、チームが勝って、優勝したんじゃないかと勘違いするくらい喜びがある」と笑顔。2カ月以上勝ち星から遠ざかっていたが、「考えないようにしていた。日本ペイントの社員からも、何も言われないけど『勝ってくれよ』というのをヒシヒシと感じていた(笑)」と、無言のプレッシャーがあったことを明かした。

 加藤は第2試合で石川に0-3と完敗したが、ビクトリーマッチでの再戦を想定した分析担当の池袋晴彦コーチが、ベンチを抜け出して試合映像を解析。裏にある練習コートで、加藤にパソコンで動画を見せながら戦術を修正しつつ、「石川選手も練習場に来たので、わざと対策していることを見せるようにしました(笑)」と、プレッシャーを与えたという。

 内助の功もあり、約1時間後のビクトリーマッチでは一変して、加藤が主導権を握った。1ゲームマッチながら石川から“初勝利”を挙げ、「1ゲームだけですけど自信になりました。最後は自分に懸かっていたけど、勝っていいところを見せられました」と胸を張った。

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