堀江貴文vs.給与明細を公開して年収アップを要求した京大教授の問題点|やまもといちろうコラム (1/2ページ)
山本一郎(やまもといちろう)です。そういえば、堀江貴文さんの早期釈放署名をしていたことを思い出しました。
先日、その堀江さんが京都大学の高山佳奈子教授の件で、netgeekが顛末を記事にしており、さらにそれを引用する形で高山教授が反論していた内容が興味深かったです。
堀江貴文VS京大教授!給与明細を公開して年収アップを要求した高山佳奈子教授にホリエモンが噛み付いた
まあ、これ単体で見るならば、堀江さんの言い分も分からなくはありません。国公立大学の教職員が、給与明細公開して単に給料上げろという内容だったと誤認したのだろうと思います。それに対して、納税者として「さすがにそれは」という脊髄反射をしたのでしょう。
堀江さんの炎上商法については完全にメソッドがはっきりしておりまして、
- ・話題になりそうなことを取り上げる
- ・自分が相手にされそうもない目上の人を扱う
- ・断定的に、短い口調、文章で言い切る
- ・続報があっても、意見を修正したり、経過をヲチしたりしない
- ・反論は無視する
- ・次に出てきた話題にすぐ飛び乗る
という、全体的に脊髄反射で断定的な口調を用いることで次々と話題の中心にいこうとするので、専門ではない問題を細かく理解したり認識できない人たちからすると、堀江さんの話を聞くと「堀江さんがそういっているのなら」と理解をショートカットできる点に、彼の良さがあるわけですね。
で、高山教授が主張しているのは「東日本大震災復興財源確保のために必要だとして60数万円の賃金を一方的にカットされたが、嘘だったから返してほしい」という内容です。カットされた上に、使途がそのまま使われていたか疑わしいから、カットされた分を戻してほしいという内容ですから、堀江さんが脊髄反射で「馬鹿か」と言い放つべき主張を高山教授がしているとも思えません。
そして、どうも産経新聞「iRONNA」で高山教授が意見をされるとのことで、これはこれで興味と期待を持って待ちたいところですが、個人的には、次の指摘に興味があります。
ブログの新しい書き込みの中では、私は確かに給与の引上げを求めていますが、その理由は、現に東大・京大からの人材流出が顕著に起こっているのを食い止める必要があると考えるためです。教育環境を最も重視している私自身は他大学に転出するつもりはありません。