神戸製鋼・カーター 開幕戦“給水係”でデビュー チームは逆転勝ち

試合中、給水係を務める神戸製鋼のダン・カーター
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 「ラグビー・トップリーグ、神戸製鋼34-27NTTコミュニケーションズ」(31日、神戸ユニバー記念競技場)

 トップリーグが開幕し、15季ぶりの優勝を目指す神戸製鋼は開幕戦を逆転勝ちで飾った。先行を許したが、前半終了間際に同点。後半5分にラインアウトからモールを押し込み、CTB重一生が右中間へのトライを決めて勝ち越した。

 今季新加入した元ニュージーランド代表SOダン・カーター(36)は7月にチームに合流して調整中のため、ホーム開幕戦での日本デビューは見送った。一方でビブスをつけてピッチサイドで待機する給水係を担当。キックや給水のたびにピッチに出て献身的に声かけし、裏方という意外な形でファンに初お目見えした。主将のSHアンドリュー・エリスは「給水で入ってくるたびにキックスペースやチャンスなどを教えてくれた」と感謝した。

 カーターは「コーチから提案があってぜひともヘルプしたいと思った。ウオーターボーイは何度がやったことがあるので経験を生かせたよ」と笑顔。「近い状況で見てアドバイスもできた。いい試合だった」と満足げに語った。8日・サニックス戦(月寒)での出場は未定だが「コンディションはいい。来週に向けていい準備をしたい」と語っていた。

 カーターは15年W杯で史上初の2連覇に貢献。日本でのプレーを希望し、神戸製鋼と2シーズンの契約を締結した。トップリーグ初代王者の神戸製鋼は2003年-04年以降、優勝から遠ざかり、昨季は5位。王座を目指す名門にとって、「世界一の司令塔」の新加入は、覇権奪回の起爆剤と期待されている。

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