卓球の全日本選手権男子シングルスで前人未到の１０度目制覇を果たした水谷隼（２９）が７日、所属する木下グループへの報告会を都内本社で行った。Ｖ１０を節目に全日本引退を表明しているが、「日本代表を退きプロでもなくなった後、卓球ファンとして全日本に出られたら」と、第一線を退いた後に再挑戦する可能性を示唆した。

　ただ、トップ選手として頂点を目指す過酷さを知り尽くしているだけに「優勝とかは狙っていない。予選から出て、楽しく試合に出られるのであれば全日本に出てみたい」と心境を吐露。「できれば名前を変えて出たい。１０回勝った選手としてじゃなくてゼロからやりたい」と“変身願望”をぶち上げた。