2021年シーズンは“黄金”世代がダントツの1位だった
今シーズンの女子ツアーが終了した。2001年度生まれの新世紀世代と呼ばれる山下美夢有と西郷真央がともにシーズン最多の5勝を挙げ、年間女王を決めるメルセデス・ランキングでも1、2位を占めた。2000年度生まれのプラチナ世代も西村優菜や吉田優利が活躍した。
ここ数年、学年ごとに「○○世代」と呼ばれることが多い。では、今シーズン最も賞金を稼いだのはどの世代か? 昨シーズンは1998年度生まれの黄金世代が計10億円以上を記録して圧倒的な1位だったが果たして今シーズンは? 世代別獲得賞金のトップ5をカウントダウン形式で紹介する。
5位 1995年度生まれ世代 2億6053万6907円
メルセデス・ランキング自己最高の9位に入った堀琴音やアース・モンダミンカップで初優勝を飾った木村彩子らの世代が昨シーズンより2ランクダウンして5位だった。シード入りしたのは堀、木村のほか野澤真央と金澤志奈で計4人。賞金を手にした選手数は全世代中2位となる16人だった。
4位 1999年度生まれ世代 2億6895万4771円
昨シーズンまでは稲見萌寧が孤軍奮闘で、黄金世代とプラチナ世代にはさまれた「はざま世代」とも揶揄されていたが、今シーズンは菅沼菜々が急上昇。初優勝には手が届かなかったがトップ10回数は部門5位の15回を数え、約8619万円を稼いで賞金ランキングは9位に入った。
稲見は賞金女王に輝いた昨シーズンからやや後退はしたが2勝を挙げてメルセデス・ランキング、賞金ランキングともに3位と存在感を示した。
3位 2001年度生まれ世代 3億6886万2574円
獲得賞金約2億3502万円の山下美夢有、約1億3005万円の西郷真央という超強力2トップを擁する新世紀世代は昨シーズンから1ランクアップの3位にとどまった。
実はこの新世紀世代、トップクラスはすごいのだが、極めて層が薄いという弱点がある。今シーズン、山下、西郷以外で賞金を手にしたのは米女子ツアーが主戦場の笹生優花を除けば賞金ランキング118位の永嶋花音しかいないのだ。
賞金額では3位に甘んじたが、通算10勝は黄金世代の6勝を抑えて1位。シーズン前半は西郷が圧倒的な存在感を示し、後半は山下の強さが際立った。2022年に最も輝いたのはやはりこの世代だろう。