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日本人は今も昔も猫が好き!猫づくしの展覧会「猫れくしょん」で猫を愛でる

アイコン浮世絵から現代アートまで、猫まみれのコレクション

2017/03/19(公開:2017/03/19)
2016年に開催され、大好評だった猫の展覧会「猫れくしょん」が、2017年も銀座・ぎゃらりい秋華洞にて開催されました。前回よりグレードアップ、おなじみの“猫大好き絵師”国芳、北斎。さらに現代作家の猫の作品など、17点が展示されました。



会場のぎゃらりい秋華洞の入り口正面には「猫れくしょん」の看板と、大きな招き猫がお出迎え。かなり年代物のようです。こちら近所の骨董屋さんからお借りしてきたものだそう。この招き猫に招かれたのか、今年も大勢お客さんがやってきたようです。

ギャラリー内はいたるところに猫作品が。それだけではなく、浮世絵を中心に猫の書籍も置かれていました。全部読みたくなってしまいますね。



今回は和本が充実していることが特徴とのこと。鮮やかな、国芳《朧月猫の草紙 六編》は、猫から聞いたお話という設定だそう。まるで人間のような猫たちにご注目。葛飾北斎《一筆画譜》は、さらさら~っとした筆遣いによる、一筆書きの猫。雰囲気はゆるいですが、さすが北斎。優れたデッサン力です。シンプルでおしゃれ!



和本の近くには、小さな小さな、猫を象ったおもちゃも。実際に子供たちが遊んでいたのでしょうか。昔から猫は人間の身近な生き物だったことが改めて感じられます。それにしても細かいですね。


   
高橋弘明《ジャパニーズ・ボブテイル》は、しっぽの短い日本産の雑種が香箱座りをしている作品。近づいてよーく見ると、猫の毛並みが凹凸になっています。これは「空摺り」という版画の手法とのこと。猫好きさんのあいだでは有名な作品だそうですよ。



池永康晟《西早稲田一丁目 塀の上 今来た。》作品を見た人が口をそろえて「もっと大きな絵かと思っていた!」と仰るのだそう。私も意外な小ささに驚きました。ふくふくして、後光がさした神々しいネコちゃん。なんだか存在感があるからでしょうか。


ふわふわの毛並みに思わず触りたくなってしまう、田口由花《猫図》。キュートでおしゃれな中原亜梨沙《ねこ娘》。ちょっとミステリアスな、北川 麻衣子≪レイチェル》……同じ『猫』をテーマにしていても、作家さんによって描き方も、イメージも千差万別。猫が持つ何通りもの面を見ることができました。
 


今回、個人的に一番面白いと思ったのが、鈴木博雄《神奈川沖猫鼠合戦図》です。会場では作者の鈴木さん本人にもお会いできました。

葛飾北斎による有名な木版画、富嶽三十六景『神奈川沖浪裏波』。しかし、よくよく見てみると波が猫だったり、猫が小判でサーフィンしていたり、船の船頭がネズミだったり、遊び心がいっぱい! まるで漫画のように、荒れ狂う波の一瞬をとらえた北斎の作品。それをさらにコミック風の絵柄にしてオマージュしています。





さらに、会場のディスプレイにも猫がたくさん。これらはスタッフさんによる手作りだそう。浮世絵から飛び出た温泉猫、駆け落ち猫、踊る化け猫が自由気ままに動き回っているようです。



この「猫れくしょん」をきっかけにギャラリーに足を運ぶ人も多く、若い人の姿も増えたとのこと。ぎゃらりい秋華洞では、来年も新しいことを取り入れて「猫れくしょん」が開催予定だそうなので、猫好き、美術好きの心を掴んで離さない、猫尽くしの展覧会を楽しみに待ちましょう。

取材/篠崎夏美














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