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スライムスープにドラゴンステーキ!ファンタジー世界の料理味わう「RPGレストラン」

アイコンVR体験をしながらRPGな格付けバトル

2021/06/26(公開:2021/06/24)


技術が進歩しVRでのRPG体験も可能になりました。さらに視覚や聴覚だけでなく、味覚も楽しめるようになったとか……。そのイベントは「RPGレストラン」。VRゴーグルを着用して本当の料理が口に運ばれ、RPG世界の料理が味わえるとのこと。実際に体験してきました。

■役職が与えられ、雰囲気満点の会場に入る 

会場の場所はトップシークレットで、参加者にしか知らされません。集まった5名でパーティーを組むことになり、会場前で役職のカードを選びます。筆者はテイマー(猛獣使い)となりました。



秘密の合言葉が伝えられ、羽ペンで転生書へサインするなど、入り口からムード満載です。

 

扉を開けると、そこはまるでRPG世界の酒場。カウンターの上には我々伝説のパーティーの肖像画があります。右端には、筆者のテイマーの凛々しい姿がありました。 



壁には紋章が光り、開始まで写真撮影も楽しめます。ムチや剣など、それぞれ役職に応じたアイテムも借りられ、RPGの世界への没入準備もバッチリです。




■いざ料理バトルの開幕

中央のテーブルには各自の席が用意され、VRゴーグルや紙エプロンが置かれています。



燭台に火が灯されると、いよいよ宴が始まります。支配人が登場し、説明の冊子をめくるよう指示されます。



 

「スライムスープ」、「雷魔法のタルト」など、本日食べられるメニューが明らかになります。



<ルール>

1)    A、Bふたつの食材の説明を受ける
2)    メニュー試食
3)    A、Bどちらの食材が使われていたか選択し、該当の部屋に入る
4)    正解の部屋には支配人がやってくる

そう、テレビ番組でお馴染み(?)の「格付けバトル」のシステムです。

 

ルールを把握したら、VRゴーグルを着用。両手にコントローラーを持ち、いよいよRPG世界へ転生となります。

筆者は VR体験は過去に1度のみ。正直不安もありました。しかし、すぐにゲーム画面の中にいる気持ちになり、見事に没入しました。首を左右に動かすと、同じくRPG世界の住人となったほかの4人が転生した姿も見えます。

準備が整ったらいよいよ食事。合図に従い口を開けると、近くに控えている従者によりスプーン1杯分の料理が口に入れられます。

 

1食目は「A:ワーム」、「B:クラーケン」。手掛かりは、VRの画面上部に表示のモンスターの特徴と、料理の見た目(といっても見たことのない形状なのですが)。そして自分の味覚です。

食べた感じでは、舌触りがつるつるしているから「クラーケン」と信じ、Aの部屋に入ります。もちろん、VR内での画面も切り替わります。しかし、さっきまでいた仲間は誰もいません。他全員Bの部屋を選んだとのこと。そして、正解の発表となり……Bが正解でした!

モンスターの特徴紹介から正解を導くコツなどが説明され、あわせて間違えた人には罰が課せられます。先程の肖像画の凛々しかった姿からトホホな姿となり、肩書も「伝説のテイマー」から「ただのテイマー」に強制変更。パーティー仲間から笑いが起こります。

食事はひたすらRPGの世界に浸って考えるのもよし。あるいは現実世界の食材から推理するのもよいでしょう。ちなみに、筆者は3問連続で間違え、「テイマーもどき」、「モブテイマー」と、どんどんランクダウン。容姿も顔のないCGキャラになってしまいました。

4食目の選択では「パーティーの仲間、ヒントを!」と懇願。仲間同士の会話は可能で、助け合うことも、あえて裏切る(!)こともできます。これまで正解の多かった仲間に便乗して、自分の判断とは違った部屋を選択。これが正解で、なんとか連敗を免れました。

ですが、最後の5食目は結局間違い……。バグって「文字化け」して読めなくなった肩書で終了となりました。 

■宴のあとと「RPGレストラン」の今後

エンディングが流れ、宴は終了。VRゴーグルを外すと、なんと最初飾られていた全員の肖像画が、最終成績の姿に変えられていました。右端の筆者テイマーは、もはやゲーム製作途中のCGの容姿です。申し訳ない!



帰り際にカウンターで記念品と報酬を受け取ります。マグカップや袋は共通ですが、ステッカーや金貨は成績により変動します。間違い続きの筆者は、小さな金貨数枚のみでした。残念!



終演後、同イベントを企画したPsychic VR Labの渡邊さんにお話を聞きました。 

VR事業を展開しているPsychic VR Labでは、未経験の人でも気軽にVRが体験できるよう、今回「食とのコラボ」を実現するに至ったそう。



そこには、VRテクノロジーはあくまでも手段で、まずは楽しい体験をして欲しいという思いがありました。そしていつか同じ味に出会った時に「これは、あのRPG世界で食べた味かも?」という、日常が少し書き換わるような喜びが生まれたらいいなというお話が印象的でした。 


終演後に参加者同士での会話も楽しんでもらうため、今回実際に使われた食材は秘密のままとのこと。実際に帰り道も、イベニア編集スタッフと「お肉が美味しかった」、「雷魔法で口の中がパチパチしたのは、あのお菓子?」「カリコリして塩味だった野菜は、アレかな?」などの会話で盛り上がりました。

格付けはほぼ全敗だった筆者でも楽しめた同イベント。今回は予約開始から数時間で売り切れたため、さまざまな形で次回以降の開催を検討中とのことです。次回のRPGレストランでもし一緒のパーティーになったら、ぜひ助けてくださいね。 

(イベニア/高柳優)


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