8月に発売された「Amazfit GTS 4 Mini」。オンラインストアでの販売価格は1万6800円(税込)とお手頃価格ながら、1.65インチの有機ELディスプレイが見やすく、厚さ9.1mmで重さ19gと軽量なボディ、そしてロングバッテリーが魅力のモデルです。
今回は、その「Amazfit GTS 4 Mini」を約1週間使用してみて感じた使い勝手や魅力を紹介します。
Fav-Log編集部員として雑誌・書籍や生活家電、キッチン用品などを担当。大学卒業後はテクノロジー関連の専門誌の記者や経済系メディアの記者・編集者として働く一方で、私生活では何とか2児の母をやっています。10年以上クラシックバレエをやりながら、チアダンス部に所属するなど踊り続けてきましたが、いまはチアダンスを習う子供の応援が趣味。また読書も趣味で、好きなジャンルはハードボイルド。大沢在昌作品は見逃しません。愛車はホンダ・フリード。
GTS 4 Miniのサイズは41.8(幅)×36.66(高さ)×9.1(奥行)mmで、ストラップを含む重さは31.2gと軽量です。バンドは内側に入れ込むタイプなので、好みは分かれるかもしれませんが、運動時などはバンドが腕にしっかり固定されて便利です。
ディスプレイのエッジカットや側面ボタンのAmazfitのロゴなど、細部までこだわった上品なデザインが魅力のスマートウォッチです。ディスプレイの解像度は336x384ピクセル(309ppi)ときれいで、ボタンを押すとすぐにメニューが開くなど、視認性が高く使いやすいです。
バッテリー容量は270mAhと大容量。開封後フル充電し、心拍数や血中酸素レベル、睡眠の質、ストレスレベルといった健康データを24時間モニタリングして1週間使用しましたが、まだ60%ほどのバッテリー残量です。
さらに5衛星測位システム(GPS、GLONASS、GALILEO、BDS、QZSS)を搭載しているので、高精度のルート計測も可能です。もちろんAODモードにも対応しています。
対応デバイスはAndroid 7.0以上、iOS 12.0以上。専用のZeppアプリを使用して連携します。カラーはミッドナイトブラック(筆者使用)、フラミンゴピンク、ミントブルー、ムーンライトホワイトの4色展開です。
GTS 4 Miniには側面ボタンがあり、短く押すとメニューを表示します。「ワンタップで測定」「運動」「運動の記録」「ワークアウト状態」などのさまざまな機能をすぐ起動できるのが便利です。
長押しするとクイックスタートを起動。この長押しの項目については、設定で変更可能です。初期の状態では音声アシスタントサービス「Alexa(アレクサ)」を起動します。こちらもすごく便利! その他の項目には、「ワンタップで測定」や「カレンダー」など、自分がもっとも使う機能を設定できます。
Amazfitの他モデルにも備わっていますが、心拍数とストレス、血中酸素レベルをワンタップで一度に計測できるのが非常に便利です。約45秒で計測できます。
また文字盤によっては、日時だけではなくバッテリー残量や歩数、消費カロリー、心拍数、天気などを1画面で確認できるのもうれしいポイント。右にスワイプするだけで、歩数と起立回数、アクティビティ時間もすぐに確認できます。
さらにその画面でタップすると、どの時間にどれくらい歩いたか分かる歩数のグラフなど、ウォッチ上で詳細に確認できます。睡眠についてもグラフ表示が可能で、カラフルで見やすく分かりやすいのもうれしいポイントです。
GTS 4 Miniのスポーツモードは120種以上あり、5衛星測位システムを搭載しているので、ルート情報も記録できるのが非常に便利です。
実際にウォッチを着用してウォーキングしてみましたが、ルートや距離、スピードなどを地図情報とともに確認できます。ウォッチ本体でも簡単なルート確認は可能です。気になる精度ですが、歩いたルートや速さなどをしっかり記録していました。
運動後は、アプリでさらに詳しい運動データを見ることができます。特にPeakBeatsアルゴリズムが優れており、行ったトレーニングの効果や完全回復時間まで確認することができます。運動メニューを考えるときなどに役立ちます。
Zepp OSの特徴の1つとして、アプリを追加できる点が挙げられるでしょう。
アプリストアを確認すると、2022年10月24日時点で40種類のアプリを確認できました。今後、種類が増えるかは分かりませんが、より自分に合ったスマートウォッチにできるのがうれしいですね。
GTS 4 Miniは運動の自動検出が可能で、その内容についても7種類から選択できます。その他の運動については、手動で設定する必要があるのですが、運動メニューが多いので選択するときに少し手間に感じました。
以前使用したAmazfitのBand7では、よく使用する運動メニューが自動で上位表示されていましたが、GTS 4 Miniではそのような機能はないようでした。ただ、この運動の選択メニューも設定で変更可能です。それが少し手間に感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、その後の使用には支障はありませんでした。
ウォッチ本体で、LINEの通知を確認することができます。ただメッセージの返信はできません。これがやはり気になるところではあります。今後のOTAアップデートで対応可能なのか分かりませんが、現時点では少し残念な点です。
またAndroidスマートフォンであれば、ウォッチ本体から着信通知へのSMS返信ができるようです。定型文を選んで返信するので、アプリであらかじめ定型文を登録する必要があります。
視認性の高さ、健康・運動機能の豊富さ、そして側面ボタンなどが使いやすい「GTS 4 Mini」。これだけの機能が備わって、1万円台というのが驚きです。
スマートウォッチが欲しいけれど、何が良いか分からないという人には、Amazfitの「GTS 4 Mini」がおすすめです。万人受けすること間違いなしのスマートウォッチといえます。
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