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来週の相場で注目すべき3つのポイント:ビジョナルIPO、内外グロース株決算、米アップル製品発表会

2021/4/17 18:14 FISCO
*18:14JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:ビジョナルIPO、内外グロース株決算、米アップル製品発表会   ■株式相場見通し 予想レンジ:上限30200-下限29500円 来週の日経平均はもみ合いも底堅い展開か。引き続き製造業3月期決算を前に様子見ムードが強いなか、個別株物色が主体で指数はこう着感の強い動きとなりそうだ。投資主体別売買動向によると、4月第1週(5~9日)において、海外投資家は現物で4500億円近く日本株を買い越してきた。全体的に売買高が膨らまずこう着感の強い動きが続いていたため、市場では「4月に買い越しが多い海外勢が今年はほとんど動いていない」との指摘が聞かれていたが、どうやら意外にも動き始めているようだ。それにも関わらず、指数が横ばいなのは前回に指摘したように仮需動向から読み取れる「市場のパワー不足」なのだろう。東京証券取引所が発表した9日時点の信用取引残高によると、信用買い残は約2年半ぶりの高水準にある一方、売り残は約2年4カ月ぶりの低水準になったという。また、裁定残のネット買い越しも継続している。やはり、昨年の力強い株高に寄与した「売り方の買い戻し(ショートカバー)」によるエネルギーが少ないことが全体のこう着感に繋がっているようだ。信用評価益率でも買い方がやや悪化する一方、売り方は改善傾向にある。日銀の強烈な上場投資信託(ETF)買いなどにより、昨年は売り方にとって散々な年であったが、指数がすでに高値圏にあるなかで仮需による押し上げもなくなり、上値を買い上がる材料も決算を確認するまでは見当たらない現状は、1年ぶりに売り方が活躍しやすい状況のようだ。 さて、今週に小売決算が一巡し、再来週から製造業の3月期決算が本格化してくるなか、来週は端境期となる。ただ、米国ではネットフリックスやインテルなどのグロース株・ハイテク株の決算が予定されているほか、国内でも20日にマザーズ時価総額上位のマクアケ<4479>、週後半には日本電産<6594>、エムスリー<2413>などのグロース株代表格の決算が控えている。長い間「グロースかバリューか」という二極化の相場展開だったが、新年度入りに伴い足元では実力相場へと転換してきている。先日の安川電機<6506>の決算は力強い受注動向も確認され悪い内容ではなかったが、物足りないとの評価から急落し、その後も開けた窓を埋められなかった。一方、マザーズ時価総額上位のマネーフォワード<3994>の決算はストレートに好感され、窓開け急伸後も週末まで騰勢が続いた。景気回復期待を先んじて織り込む形で上昇基調を描いてきた製造業などの決算ハードルは相当に高く、市場予想を大幅に上回る内容でない限り出尽くし感が先行しやすいことが読み取れる。反対に、長く調整を経てきた内需系グロース株、とりわけマザーズのような情報通信セクターの中小型株については、好決算が素直に好感されるケースが多いようだ。このように「バリュー・グロース」という単純な二極化が終わり、実力相場へと移行してきているなかで迎える日本電産とエムスリーの決算は、ともに関連銘柄への影響力も大きいため注目したい。ショートカバーによる後押し材料がなく全体がこう着感を強めるなか、選別物色がより重要な局面になってきたといえよう。 ■為替市場見通し 来週のドル・円は下げ渋りか。米金融緩和策の長期継続観測は後退していないこと、新型コロナウイルス向けのワクチン接種について、有効性や安全性について不透明感が広がっていることから、ドル・円の取引ではリスク回避的な円買いが一部で観測されているようだ。しかしながら、ユーロ、英ポンド、豪ドルなどの通貨に対するドル売りは大きく広がっていないため、ドル・円の取引でもドル売り・円買いがさらに強まる可能性については懐疑的な見方が浮上している。 米連邦準備制度理事会(FRB)は、早期の景気回復について慎重な見方を変えていないようだが、米国の堅調な経済指標を意識して、リスク回避的なドル売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。新たなドル売り材料が提供されない場合、ドル・円は主に108円台での取引が続くと予想される。 ■来週の注目スケジュール 4月19日(月):日・貿易収支(3月)、日・鉱工業生産(2月)、米・決算発表:IBM、コカ・コーラなど 4月20日(火):日・コンビニエンスストア売上高(3月)、米・アップルが製品発表会、米・決算発表:J&J、ネットフリックス、P&Gなど 4月21日(水):日・スーパーマーケット売上高(3月)、中・上海モーターショー(28日まで)、海外・決算発表:ベライゾン、SAP、ASMLなど 4月22日(木):ビジョナルが東証マザーズに新規上場、ネオマーケティングが東証ジャスダックに新規上場、決算発表:オービック、ディスコ、日電産、欧・ECB定例理事会、米・景気先行指数(3月)、米・中古住宅販売件数(3月)、米・バイデン大統領が気候サミット開催(23日まで)、米・決算発表:AT&T、インテル、スナップなど 4月23日(金):日・製造業/サービス業PMI(4月)、全国百貨店売上高(3月)、決算発表:エムスリー、欧・ユーロ圏製造業/サービス業PMI(4月)、米・製造業/サービス業PMI(4月)、米・新築住宅販売件数(3月)など 《YN》
関連銘柄 5件
2413 東証プライム
2,169
3/28 15:00
+21(%)
時価総額 1,472,604百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
3994 東証プライム
6,725
3/28 15:00
+10(%)
時価総額 361,684百万円
法人向け経理・人事労務クラウドが柱。個人向け資産管理アプリ、SaaSマーケティング支援等も。法人顧客獲得は順調。法人向けストック売上は好調。23.11期通期は2桁増収。24.11期も2桁増収見通し。 記:2024/02/02
4479 東証グロース
761
3/28 15:00
+13(%)
時価総額 9,565百万円
応援購入型クラウドファンディングサイトを運営。ユーザーデータを用いた大企業向け新商品開発コンサルティングも展開。応援購入総額は増加。プロジェクト単価は引き続き上昇。24.9期1Qは2桁増収、損益改善。 記:2024/02/10
6506 東証プライム
6,404
3/28 15:00
-34(%)
時価総額 1,707,883百万円
メカトロニクス・ロボットメーカー。サーボモータとインバータは世界シェアトップ。産業用、半導体製造装置用ロボット等も。モーションコントロール部門は堅調。インバータ事業が牽引。24.2期3Q累計は増収。 記:2024/01/27
6594 東証プライム
6,224
3/28 15:00
+21(%)
時価総額 3,711,272百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・商業・産業向けモーターに加え機器装置や電子・光学部品を展開。M&Aにより多分野での世界首位に意欲。産業・インフラ系需要の好調もあり、中間期は増収増益。 記:2023/12/27