「探究学習」解説動画をユーチューブで公開 福島大「地域×データ」実践教育推進室

自らの探究学習を語る福島大生ら

 福島大「地域×データ」実践教育推進室は、2022(令和4)年度に必修科目となった「探究学習」の流れや資料の活用方法などを解説した動画をユーチューブで公開した。5~10分程度でまとめ、授業や高校生の自主学習に活用してもらう。

 探究学習は生徒自らがテーマを定め、課題解決に向けて学びを深める。推進室が福島県内の高校教員に昨年度実施した探究学習に関するアンケートで、教員が感じる指導上の課題に「探究方法」が上位となった。県教委の後援を得て高校生の探究学習をサポートする動画を作成した。

 推進室の教員が登場し、探究の意義やオープンデータの使い方などをイラストや図を使って分かりやすく仕上げた。福島大生が過去に取り組んだ探究学習を語るインタビューもある。今後も要望に応じて動画を追加していく。

 同大教育推進機構准教授の前川直哉室長は人工知能(AI)やロボットの導入が進む中、課題を発見し、自らの頭で考えて解決策を探る力が求められていると指摘。「知的好奇心に合ったテーマを選び、学ぶ楽しさを実感してほしい」と語り、活用を呼び掛けた。

 推進室の公式サイトに「高校探究」の特設ページを設け、動画やデータ検索サイトをまとめたリンク集を公開している。

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