能力検査中に座り込んだ馬に…
動こうとしない馬の顔を2度にわたって蹴った騎手。競馬場での出来事に波紋が広がっている。
北海道の帯広競馬場で4月18日に行われた「ばんえい競馬」の能力検査の映像に、それは映し出されていた。
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3番ドウナンヒメ。前は間もなく第2障害手前。
450kg以上のソリを引き、高さ1.6mの障害を乗り越えようとする馬たち。基準のタイム以内にゴールできなければデビューすることができない。
4頭は無事乗り越えゴールしたが、3番のドウナンヒメ号ら3頭は、なかなか坂を上ることができない。
途中で座り込んでしまったドウナンヒメ。すると、騎手がソリを降り馬のもとへ。
次の瞬間、左足で馬の顔を蹴った。
馬が顔を上げると一旦はソリに戻った騎手だったが、馬が再び座り込んでしまうと、再び近づき顔を蹴った。
帯広市に抗議殺到 馬を蹴った理由について騎手は?
2度にわたって馬の顔を蹴った騎手。
この動画はYouTubeのばんえい競馬の公式チャンネルで公開されていて、騎手の行為がSNSなどを通じて拡散された。競馬を主催する帯広市には、22日朝までに170件以上の抗議が来ているという。
騎手は、市の調べにこのように話したという。
馬を蹴った騎手:
馬を立ち上がらせようとして、つい足が出てしまった
さらに、市の関係者によると「言うことを聞かずイライラして蹴った」と話しているという。
処分は最も軽い「戒告」 騎乗は当面自粛
騎手は何度も年間最多勝利を誇る、ばんえい競馬を代表するトップジョッキー。
市は「いかなる理由があっても、馬を蹴ることは認められない」としてレース後に厳重注意し、21日に改めて騎手を戒告処分とした。
戒告は処分の中で最も軽く、騎乗停止処分と違って本人が希望すればレースに騎乗することができる。
しかし、この騎手は「当面騎乗を自粛する」としていて、23日から始まるばんえい競馬第1回開催には申し込みをしなかったという。
(「イット!」4月22日放送より)