ハンカチを手に涙

22日に行われた会見で宮迫博之さんと田村亮さんへの処分撤回を発表した、吉本興業の岡本昭彦社長。会見の冒頭、岡本社長は目に涙を浮かべ声を詰まらせた。

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吉本興業 岡本昭彦社長:
同じテーブルで向かい合って彼らの思いに耳を傾け、最善の解決策を一から考えていきたいと思います。明石家さんまさんに「芸人のことを考えてやって欲しい」、松本人志さんからは「そういうちょっと間違いを犯した子たちをサポートできるような環境を作って、それは俺も手伝う」ということを仰って頂きました。

声を震わせ、会社側の態度が芸人ファーストでなかったことを詫びた岡本社長。
22日の発言で最大の焦点となったのは、20日に宮迫博之さんらが明かした岡本社長による高圧的な発言だ。

宮迫博之さん:
「俺にはお前ら全員をクビにする力があるんだ」そう言われ、全員何も言えなくなりました

ダウンタウン松本人志さんも、岡本社長にはそういう部分があると指摘していた。この「全員クビにする力がある発言」をめぐっては何度も質問が繰り返された。

「クビにする力がある」パワハラ追及

岡本昭彦社長:
僕のダメなところなんですけど、和ませようとする半分、「テープ撮ってるちゃうん?」ってみたいなことから、「自分らもういい加減にしようよ」という話をしていく中で、余りにも、もちろん彼らの不安な気持ちを分かりながらも、被害者の方への思いみたいなものが伝わってこなかったので、「クビにする力があるぞ」というのは多分僕が全くもってダメなところなんですけど、怒ってしまうときに標準語で怒るということはありませんので、「クビにする力があるんだぞ」というのは怒りながらハッキリは言えないと思います。

記者:
パワハラだと思いますか?


岡本昭彦社長:僕的にはそんなつもりはないんですけど、結果として相手にそういう思いをさせてしまったというのはダメなところです。

問題の発言はパワハラであったと認めた岡本社長。お笑いの聖地、大阪で会見を見た人たちは「圧力がね。そんな世界だったなんてお笑いなのに怖いなと思う」(女性)と語った。

宮迫さん・亮さんの今後は?

宮迫さんと田村亮さんの今後については…。

岡本昭彦社長:
処分撤回を行い、改めて彼らがミーティングの席に立って頂ける機会があるならば、弊社我々としましては全力でミーティングさせてもらい、いつの日か戻ってきて頂ける日が来るならば、全力でサポートしていければと思っています。

一方で6月に解雇処分となったカラテカ入江慎也さんについては、処分の撤回はないとするとともに自身と大崎会長については1年間、50%減俸とする考えを発表した。

(Live News it!7月22日放送分)