マイナンバーカード利用して最大5千円のポイント還元

政府が新たなポイント還元制度を発表した。
その制度とは、2020年9月以降に最大5000円分のポイントをもらうことができるというもの。
しかしそのポイント還元を受けるには、マイナンバーカードの作成が必要になる。

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2015年に鳴り物入りで始まったマイナンバー制度。
実は、自治体によっては既にマイナンバーカードで買い物ができるところもある。
しかし、4年経過しても普及率はいまだ14.3%にとどまっている。

そこで政府がマイナンバーカードの普及を目指し、2020年9月から2021年3月まで実施予定なのが「マイナポイント」。
マイナンバーカードの所有者が、最大2万円までキャッシュレス決済やチャージをした場合に、25%にあたる約5000円分のポイントがもらえるというものだ。

ポイント還元を受けるために必要なID設定

このポイントをもらうためにまず設定しなければならないのが、マイキーIDというもの。
マイキーIDは、マイナンバーカードをカードリーダーで読み取ることなどで交付される。
マイキーIDの設定を推進している市役所で手続きをしている人に話を聞くと…

マイキーIDを発行した女性:
これからいろいろ切り替わるという話だったので、早めに行ってやっちゃおうかなと思ったので来ました。
手続き自体は簡単でした。

取得したマイキーIDを買い物の決済アプリに入力し、そのアプリで買い物をすると最大5000円分のポイントをもらうことができる。
また、マイキーIDを交通系ICカードなどに登録すると、チャージする際に同じく最大5000円分がもらえるという。

マイナンバーカードでのポイント還元に街の人は…

ポイント還元率25%はオトクに思える。
しかし、制度の利用にはそもそもマイナンバーカードの発行が必要だ。
この制度について、街の人に話を聞くと…

女性:
6人で住んでいます。家族で合わせて3万円!結構大きくないですか?作ってみたいなとは思います。

男性:
面倒くさいですね。そこまでして作ろうとは思わない。

めざましテレビの「50人アンケート」で、この制度を利用するためにマイナンバーカードを作るか聞いたところ、作ると答えた人は26%にとどまったのに対し、作らないと答えた人は3倍近い72%という結果となった。
マイナンバーカードを作らない理由として、「なくても困らない」「手続きが面倒」「個人情報の漏洩が怖い」などの声が聞かれた。

新たなポイント還元制度 今後の課題は

さらに、独自にマイナンバーカードを使ったポイント還元制度を導入している自治体でも、利用者から手続きが複雑との声が多く聞かれ、なかなか普及は進んでいないということだ。
マイナンバーカードを使ったポイント還元制度。今後の課題について専門家は…

第一生命経済研究所 永濱利廣首席エコノミスト:
お得なポイント還元がありますから、マイナンバーカードの普及率は上がると思います。
しかし、お年寄りの方々が1人でパソコンとか使ってID設定等するのは非常に大変だと思います。手続きのサポートを手厚くする必要があると思います。

神奈川県平塚市では、マイキーID設定専用のコーナーを設けるなど、全国の役所でも推進の動きが徐々に広がりを見せている。
しかし、まだ利用者は多くはないということだ。

(「めざましテレビ」11月21日放送分より)

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