なぜ壊れやすいものばかり集めてしまうのか。2月1日から宮崎で始まる巨人の春季キャンプは、2年連続でドラフト1位ルーキーが想定外の故障により1軍スタートならず。スカウトの調査能力をライバル球団から心配されるありさまだ。
巨人は10日、都内で新年恒例の記者懇親会を開催。老川オーナーは冒頭の挨拶で“変化球”を繰り出し会場を驚かせた。
報道陣に「みなさん方の紙面を通じて、明るい報道でファンに喜んでもらえるよう期待している」と呼びかけてから一転、「ということを言いながら、今朝の新聞を見ればドラ1の鍬原が…。『早くも巨人軍暗雲』という報道に接している」とぼやくと、何とも言えない笑い声が上がった。
新人合同自主トレ初日の9日、ドラフト1位の鍬原拓也投手(21)=中大=がいきなり別メニュー調整に。初の春季キャンプは3軍でリハビリ組からのスタートが濃厚となった。
故障の詳細を伏せる球団方針から「上半身のコンディション不良」とだけ発表されたが、中学時代から右肘に爆弾を抱える。昨夏にも状態が悪化し、昨秋東都リーグ戦はだましだましの投球。最後のシーズンを終え、年明けまで2カ月間も投球を控えていたが、回復は思わしくなかったか。